日本食の伝統、副読本で 光輪学園が網走市に寄贈 小学5年生用に316冊
【網走】認定子ども園「網走幼稚園」を運営する光輪学園(大林晃理事長)が、小学5年生向けの食育学習副読本「ごはんありがとう」316冊を市に贈った。
市長室を訪れた大林理事長は、副読本の見本を水谷市長に手渡した。これを受け、水谷市長から「趣旨に沿い、有効に活用させていただきます」と礼状が贈られた。
この副読本は、A5判30㌻。主人公の男の子タカシが、家庭で出される和風の朝食にあまり興味を示さずにいると、擬人化された茶碗がたいたご飯の素晴らしさ、みそやしょうゆなど日本ならではの調味料の良さなどを説いていく―という漫画となっている。
ススキノで創業60年を誇る老舗の料理店「すすきの浪花亭」を運営する永見の桃井一元社長の発案で、同店の村井隆料理長が企画。NPO法人こころの公園製作委員会が発行し、札幌市内の小学校に毎年、贈っているもの。
大林理事長の父で、前理事長の宏文さんが同店と懇意だったことから晃さんも同店を利用していたところ、この副読本の作成を知り、網走小のPTA会長でもあることから「ぜひ網走の児童にも贈りたい」と要望。今回の寄贈になった。
桃井さんは今年2月、日本のだしを中心とした食育学習を網走小で開いており、この時も5年生にこの副読本を配布しているが、年度末が近かったことから、市内の全小学5年生に配布するのは新年度になってからのほうが良いと考え、このタイミングで寄贈した。
大林理事長は「日本の伝統食は、世界の誇り。網走の食材は地域の誇り。ぜひ児童の食育に活用してほしい。これから毎年、市内の5年生に贈っていきたい」と話していた。
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