大西町長（右から２人目）らへ海外研修旅行への決意を述べた中村さん（中央右）と甲谷さん（同左）

【えりも】えりも高校（木村嘉延校長）の韓国への海外研修旅行に先立ち９日、３年生の生徒代表が大西正紀町長を表敬訪問し、町の支援に感謝しながら４年ぶりとなる海外研修への決意を述べた。

　同高の韓国への海外研修は、他国の異文化や風俗などに触れて、国際的な視野を身につけてもらおうと、３年生全員を対象に学校行事として１９９１年（平成３年）から町が旅費全額を負担して実施していたが、令和２年から新型コロナの影響で中止を余儀なくされ、今回は４年ぶりに実施される。

　木村校長を団長に、Ａ組担任の福田博之教諭、Ｂ組同の飯川大輔教諭、佐藤真弥子教諭の４人が引率し、３年生24人全員が参加する。

　この日は、研修団長の木村校長と引率の佐藤教諭、生徒代表の中村葉月さんと甲谷琉喜亜さんが来庁。木村校長は「コロナ禍の影響で４年ぶりの海外研修になるが、幸い、姉妹高校からも受け入れの意向を確認した。両国間の信頼関係を築きたい」と述べ、生徒代表の中村さんは「決まりをしっかり守って行動する」、甲谷さんは「姉妹校とのバトミントン交流が楽しみ。言葉は通じないが韓国の文化を学びたい」と決意表明。

　大西町長は「４年ぶりに再開できてうれしい。両国は首相の交流などで良好な関係にある」と話しながら、かつて台湾を訪問した際の体験として「外国の空気は日本と異なる、飲み水が全て安全とは言えない、日本がいかに安全・安心な国であるか実感できる、言葉は通じなくとも身振り手振りでなんとか通じる」などをアドバイスした。

　研修旅行の日程は、20日～23日までの３泊４日。２日目の慶州では姉妹校の慶州茂山高を訪問し、両校の出し物やバドミントンなどで交流後、ソウル市へ移動し、夜はＮＡＮＴＡ劇場で韓国の民俗芸能を観賞する。３日目は韓国民俗村見学とソウル市内での自主研修、最終日は仁川空港から帰国、えりも高到着は午後５時20分の予定。