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日高報知新聞

金星や火星などを観察 日高育成牧場で「大人の星空観察会」【浦河】

星空をバックに記念撮影の参加者たち(提供)

 浦河町教委主催の「大人の星空観察会~星空ガイドによる観賞ツアー~」が7日夜、西舎のJRA日高育成牧場周辺で行われ、町内在住の一般30人が参加して「星」の知識や西の空に見える金星、火星などを観察した。同育成牧場協力。

 本来なら6日に実施を予定していたが、曇り空で星が見えなくなってしまったため7日に延期した。この日も濃霧で星が隠れてしまわないか心配されたが、なんとか持ちこたえ実施した。

 講師は和歌山県の熊野古道で星空ツアーを開催するSTAR FORESTの星空ガイド、角田夏樹さん。角田さんは大学で天文学を専攻し、卒業直前にニュージーランドへ旅行し星空ツアーに出会い、2013年に星空ガイドになった。17年に日本へ帰国し、STAR FORESTを立ち上げた。

 この日は、午後8時に同育成牧場事務所内大会議室に集合し、角田さんの紹介があったあと、徒歩で近くの展望台付近へ移動。

 移動した広場で角田さんは、暗闇に目が慣れるまで10分ほどかかる。スマホなどの電子機器でライトを付けないようにと注意事項が呼び掛けられたあと、星を見るために大事なこととして、東西南北を知るために方角を示す手掛かりとして「北極星」の位置を確かめること―と話した。

 北の星は常に同じ天体で、特に北海道は星の位置がまったく変わらないこと、東・西・南は季節によって全然違う天体になること、星は1時間で15度ずつ移動していることなどを教わった。

 また、星を見る時のテクニックとして、そらし目をすることで星が見えるようになると言い、星座の定義は「線と線を結ぶことではなく面積」と話すと、参加者たちから驚きの声があがった。角田さんは「星の位置関係を知るとおもしろく、いろいろなものが見える」と星の魅力を話した。

 参加者たちからは「ニュージーランド特有の星座は」などの質問が出るなど、星について興味津々の様子だった。

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