網走産の海産物に舌鼓 農大学食で限定メニュー 市と市内2漁協が食材を提供
【網走】東農大オホーツクキャンパスの学食で、網走の水産物を使った限定メニューが提供されている。アルバイトなどで市の一次産業に貢献している学生に感謝するとともに、網走産の水産物をもっと理解してもらおうと、市と市内2漁協が食材を提供したもの。
同キャンパスの学生は、春のホタテ稚貝放流で作業の主力として、また実学を兼ねて農作業を手伝うなど、網走の一次産業発展に寄与している。
しかし、新型コロナの感染拡大で外食が困難になり、地場産の水産物を食す機会が損なわれていたことから、市は市内漁協などと連携し、これまでホタテやシジミ、サケ、ホッケなどさまざまな食材を提供。限定メニューに取り入れ、学生に喜ばれている。
今年度最初の提供となった今回は、市と網走漁協が網走産ホタテ貝柱25㌔、西網走漁協が網走湖産のシジミ10㌔を学食に提供した。
学食では、これらの食材を使い「ほたて丼(しじみ汁つき)」として、25日と30日、390円の大特価でメニューに組み入れた。
両日とも100食の限定で、SNSなどで宣伝。混雑が予想されるため事前に整理券を配布したところ、初回の25日は販売が始まる午前11時前から学食の券売機に90人以上が並び、販売後30分ほどで売り切れるという人気ぶり。
販売が始まり、丼の乗ったトレーを手にした学生は「すごいおいしそう」「これが390円なんて最高」と大喜び。席につくと、さっそく網走ならではの味に舌鼓を打っていた。
また、初日は網走漁協の新谷哲也代表理事組合長が来校。ほたて丼としじみ汁に舌鼓を打つ学生にホタテ稚貝放流などでお世話になっていることに感謝の言葉を述べた。
その上で「みなさんの協力で放流したホタテの稚貝は4年後、今日のようにみなさんの食卓に並びます。海も湖も、しっかりと環境を守っていきたいので、みなさんも学んでほしい」と呼びかけた。
この限定メニュー提供は、一昨年に初めて行い、好評だったことから継続しているもの。今年度もあと数回、限定メニューを提供していく考えという。
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