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網走タイムズ

元気に帰ってきてね 網走湖畔でサケの稚魚を放流 網走呼人小の児童

新谷会長(左端)とともに、サケの稚魚を放流する呼人小の児童

 【網走】網走漁協や網走合同定置漁業、同漁協ます小型定置部会などが主催する「さけ・ます稚魚放流式」が、呼人浦キャンプ場の網走湖畔で行われ、呼人小の児童がサケの稚魚を放流した。

 漁協や同定置漁業など関係者による神事の後、呼人小の児童11人がバスで同湖畔に到着。湖畔に並んでサケの稚魚を放流した。

 昨年末にふ化した体長約5センチ、体重1・3グラムほどのサケをバケツに入れてもらった児童は、湖畔に一列に並ぶと一斉に稚魚を放流。湖で元気に泳ぐ稚魚に、児童は「元気でね」「大きくなって帰って来てね」と声をかけて見送っていた。

 6年生の館向彩さんは「サケの赤ちゃんがいっぱいいて、湖に流してあげてうれしかった。元気に戻ってきてほしい」と話していた。

 この日は約175万匹の稚魚を放流した。呼人小児童による放流式は毎年恒例になっていたが、ここ数年は新型コロナの影響を受け中止しており、今回は4年ぶりの開催になる。

 北見管内さけ・ます増殖事業協会の石塚治専務理事によると、稚魚の放流は4月28日から始め、5月下旬までに3100万匹を放流する計画。今年放流した稚魚は、3―5年かけてオホーツク海から北太平洋、ベーリング海などを回遊しながら成長した後、オホーツク海に戻ってくるという。

 放流したサケやマスに対して戻ってくる割合を示す回帰率は10%前後といい、全道平均の約1%と比べて非常に高いほか、オホーツク管内でも昨年は7%前後だったことから、サケ、マス漁の大きな力となっている。

 半面、昨年は湖畔に近いホテルで重油漏れ事故があり、網走湖への流出が懸念されている。同協会の新谷哲也会長は「重油漏れの問題がまだ解決していない中、児童に放流式をしてもらえるのは、本当にありがたい」と話していた。

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