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十勝毎日新聞

りくべつ鉄道15周年へ発進 22日今季営業開始【陸別】

 陸別町内で列車の運転や乗車が体験できる「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」の今季の営業が22日に始まる。2年前から始まった気動車の運転体験としては国内最長となる人気の分線コース(片道5.7キロ)や、排雪モーターカー(ハイモ)のポイント切り替え付きの構内での運転を新設。7月下旬には同鉄道開業15周年記念事業として、地元産の食材などを使った特製駅弁イベント列車などを走らせる予定。運営する陸別町商工会(石橋強会長)の杉本武勝事務局長は「家族で楽しめるコースやイベントもある。多くの人に来ていただければ」と話している。

22日に今季の営業を開始するりくべつ鉄道。多彩なメニューを提供する(りくべつ鉄道提供)

 同鉄道は2008年、廃線となった旧ふるさと銀河線の気動車両を活用。駅舎構内外の乗車や運転のほか、1周400メートルの足こぎトロッコ体験(小学生200円、中学生以上300円)なども。運転体験では構内を約15分往復運転するSコース(2000円)や、構外1.6キロを往復する銀河コース(3万円)、旧陸別駅から旧分線駅までの5.7キロの分線コース(6万円)、ハイモポイント切り替えコース(2万円)など多彩なメニューを用意する。町内の無料宿泊券付き(食事2食あり)の銀河コースパックセットも継続する。

 2月に死去した漫画家の松本零士さんの「銀河鉄道999」主人公の鉄郎やメーテルが描かれたラッピング車両も稼働する。杉本事務局長は「構内に2両を展示している」と貴重な機会であることを強調。15周年記念事業は、子ども向けのイベント列車運行や鉄道資料館の公開などを企画している。

 各コースの営業日や運転資格などは、同鉄道のホームページに掲載。問い合わせは同鉄道事務所(0156・27・2244)へ。運転体験は町商工会ホームページからも予約できる。今季の営業は10月31日までの予定。

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