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十勝毎日新聞

元日ハム戦士 池田剛基さん 町の正職員に【足寄】

 プロ野球の北海道日本ハムファイターズの元選手で、足寄町教委で働く池田剛基さん(38)が1日、町の任期付き職員から正職員となった。2020年から指揮を執る足寄高校野球部の監督も継続する。「足寄町の魅力と高校野球の指導の面白さに引き込まれた。大好きな町のために身を粉にしたい」と笑顔で話す。

北海道日本ハムファイターズから足寄町の任期付き職員となって5年。1日から町の正職員となった池田さん(手前)。足寄高校野球部監督も継続し、部員たち(後方)と日々練習に励む

 池田さんは札幌市出身。砂川北高校を甲子園に導いたこともある名将の佐藤茂富元監督(故人)の指導を受けたいと、同監督が当時勤めていた鵡川高校(胆振管内むかわ町)に進学。02年の春のセンバツで同校史上初の甲子園出場を果たし、主将の重責も担った。左投げ左打ちの強打の内野手として注目された。

 卒業した翌03年にファイターズに入団。05年はダルビッシュ有投手(現サンディエゴ・パドレス)とチームメートだった。左肘を痛めるなど故障に悩まされたこともあって、3シーズンで引退。06年に球団職員となり、ベースボールアカデミーで子どもたちに野球を教えた。

 17年に足寄町と球団が結んだパートナー協定に基づき、18年度から町の任期付き職員に着任した。高齢者団体のスポーツイベントへ参加したり、子どもたちに野球の楽しさを伝えたりした。小、中学生の体育の授業に加わり、道徳では講演も行った。

高校監督も続投 「魅力あるチームに」

 プロ野球経験者が高校生らを指導できる学生野球資格回復制度の研修会を受講し、同年から足寄高校の野球部に関わった。「本当に貴重な経験で毎日がすごく充実していた。高校生は打撃技術が特に飛躍する時期。成長を隣で実感できるのも楽しい」と振り返る。

 町にもすっかりなじんだ。「歩いていると『池田さん』と声を掛けてもらえるし、スナックにボトルもキープしている」と笑う。この5年はあっという間だったという。「スポーツを活用したまちづくりや人づくりに貢献したい。まだ自分にできることはあるのでは」。3月末で5年以内とされる任期が満了となったが、足寄を離れる気持ちはなかった。1日から町教委事務局生涯学習室主査として勤務している。

 足寄高校野球部の外部コーチだった初年度の18年の部員は8人。22年は29人と大幅に増えた。3月末現在は26人で、新入生の入部を待つ。

 自身の高校時代に受けた指導を踏まえ、「ただ野球の技術が上手なだけでは意味がない」と力を込める。「最後まで諦めず全力で戦い抜き、自分勝手ではなく周囲と共生できないといけない。すがすがしくグラウンドを駆け回り、たくましく魅力あるチームにしたい」と話す。

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