大学基金問題で要望整理 今年度事業を決定 帯商議員総会【帯広】
帯広商工会議所(川田章博会頭)の議員総会が3月31日、市内の帯広経済センタービルで開かれ、2023年度の事業計画や予算などを決めた。事業では閉店した藤丸支援や中心部活性化、物流問題や市高等教育整備基金への対応、農商工連携の一環で帯広畜産大など3大学の学生と3地域の企業との交流の場の設定などを確認した。
23年度事業は、昨年11月からの第30期運営方針で掲げた「日勝半島」(日高東部・十勝南部での観光ブランド)など三つの戦略プロジェクトと、「再生エネルギー・ゼロカーボン」など七つの重点テーマに基づいている。この日は75人(うち19人が委任状)が出席し、終了後には正副会頭による記者会見も行われた。
特に「農商工連携」は川田会頭のスローガンでも打ち出され、第29期から特別委員会も設置されている。現時点では帯畜大と小樽商大、北見工大と、大学所在地3市の商工会議所が連携し、合同企業説明会などを計画する。川田会頭は会見で「詳細はこれから。各会議所などの承認も必要だが、卒業生の地元定着を促進させたい」などと話した。
市高等教育整備基金に関しては30億円あり、うち約5700万円を経済界が寄付した。基金の廃止が決定したことから、川田会頭は「何に使ったか分からなくなる前に、経済界としても要望することを整理したい」などと話した。
一般会計と4特別会計合わせた7億6898万円の収支予算も決定。後藤裕弘氏の死去に伴う常議員の補充では、高橋常夫氏(帯広信用金庫理事長)を選任した。冒頭、第29期で勇退した星屋洋樹常議員を功労議員としてたたえた。
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