文部科学大臣賞を受賞し、鈴木町長の祝福を受ける黒川さん（左）

　【木古内】東京都内で３月２７日に開かれた全日本中学生・高校生管打楽器ソロコンテスト（日本吹奏楽指導者協会主催）で、本道代表として中学生の部に出場した黒川芽実さん（１５）＝木古内中卒＝がアルトサックスの演奏で最高賞の文部科学大臣賞を受賞した。同２９日には顧問の伊早坂忠教諭とともに町役場を訪れ、鈴木慎也町長に受賞を報告した。

　黒川さんは３位入賞を果たした昨年に続き出場し、「ファンタジー」（ドゥメルスマン作曲）を演奏。日頃の練習成果を存分に発揮する会心の演奏で頂点に立った。

　受賞報告で黒川さんは「緊張しながらも心を込めて演奏した。自分の音楽を伝えることができた」と振り返り、ファンタジーの一節を演奏した。鈴木町長は「人の心に訴える優しい音色。今回の受賞は町民に勇気を与える」とたたえた。役場庁舎に受賞を祝福する懸垂幕を掲げる予定。

　木古内小３年生時に吹奏楽部に入部してサックスを始め、小、中ともに仲間とともに大舞台を経験。中学生活を最高の形で締めくくった。進学先の市立函館高校では吹奏楽局に入部して演奏を続ける。将来はプロの演奏家を目指し、「世界で活躍できる演奏家になりたい」とさらなる成長を誓っている。