とまこまいコミュニティ放送、予備免許取得 今夏開局目指し
苫小牧市でコミュニティーFM開局を目指す、とまこまいコミュニティ放送(二瓶竜紀代表)は3月31日、放送局の予備免許を取得した。予備免許の取得は市内初で、同社は近く、市役所庁舎に送信アンテナを設置する工事に取り掛かる予定だ。
予備免許は北海道総合通信局(磯寿生局長)が同日付で交付した。
周波数は83・7MHz。放送区域内の世帯数は約5万6000世帯。同局によると道内では現在、27局のコミュニティー放送局が活動している。
コミュニティー放送局は、地域に密着した情報や話題を提供するFMラジオ局。市内でもラジオ番組を通じた地域づくりに関心を寄せる市民らが集まり、2019年12月にFMとまこまい実行委を発足させた。
市民パーソナリティーの養成や試験番組のネット配信、微弱電波を使ったミニFM放送などを重ね、番組作りのノウハウを蓄積してきた。
21年11月に株式会社とまこまいコミュニティ放送を設立。昨年9月、本社を王子町から大町に移し、常設スタジオも開設した。同11月には道総合通信局に放送局免許を申請し、約4カ月間にわたって法令に基づく審査を受けてきた。
予備免許取得により、送信アンテナなどの設置工事が可能となった。整備後、無線局の検査や試験電波の発信などを経て、正式な免許が交付される。開局は今夏を目指しており、同社広報担当の長山恵さんは「いよいよ開局が迫ってきた。苫小牧にラジオ局ができることに関心を寄せてもらえれば」と話している。
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