パークゴルフで介護予防 300円で90分 世代間交流文化推進協議会 白老
白老町に本部を置く一般社団法人世代間交流文化推進協議会(田端太一理事長)は、町民が低料金でパークゴルフ(PG)を楽しめる「90分パーク」を、白老PG場(町石山)と虎杖浜PG場(町虎杖浜)の2カ所で実施している。介護予防などにつなげるための健康維持増進事業で、12月まで継続する。

友人らとパークゴルフを楽しむ町民
同協議会は道内のPG場でつくる組織で、今年1月発足。90分パークは今月12日にスタートさせた。午前8時半~午後5時の営業時間内に、1プレー300円で90分間利用できる。PG場主催の大会が開催される時間帯は除く。年齢を問わず町民なら誰でも利用でき、利用者登録費用、用具の貸し出し料とも無料。
PGはルールが簡単で幅広い世代で楽しめ、技術を磨くやりがいもある。芝生の上を歩いてプレーするため足に掛かる負担が少なく、無理なく有酸素運動ができる。コースの攻略、スコア計算、プレーなどを通して自然に会話が増え、脳の活性化や身体的フレイル(虚弱)・認知症予防につながることも期待できる。
90分パークでは、個々に適した運動量で取り組んでもらう「地域介護予防支援事業」や、健康相談の場づくりなどをする「介護予防普及啓発事業」を展開する。一方で、PGのゲーム性や競技性も重視し、全町民のニーズに配慮した運営を心掛ける。
さらに、休憩所は地域課題を発掘するサロンの機能を果たす可能性があり、日ごろの運動不足解消だけでなく家族や友人との交流などでの利用も歓迎する。田端理事長は「PGを継続的に楽しんでもらえるように展開していきたい」と意気込んでいる。
町も22年度から、町教育大綱に基づき日常的にスポーツに親しむ「軽スポーツ健康増進事業」を始めた。同年9月には町教委や町健康福祉課など複数部課が一体となり、PGを楽しみながら健康について学ぶ出張公民館講座を開いている。
このため同協議会は行政との連携も図り、地域の見守り体制の構築なども視野に事業を展開していく。厚生労働省が進める「介護予防・日常生活支援総合事業」にも道内発祥のPGの価値を提案していく考え。
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