エゾシカのアキレスけんを使った犬のおやつ「カムカムシカジカ」

　【福島】福島町まちづくり工房（平野松寿代表理事）は１８日、町内で駆除したエゾシカのアキレスけんで作った犬用おやつ「カムカムシカジカーアキレスのケンちゃんー」を発売した。道の駅「横綱の里・ふくしま」で購入でき、同工房は「愛犬のご褒美にぜひ」とＰＲしている。

　「角」「もも肉を使ったジャーキー」に続く、工房のエゾシカ有効活用プロジェクト第３弾。１セット５本入り（９９０円）を１００セット限定で販売する。

　アキレスけんの活用は、プロジェクトを始動した２０２０年当初からあったが、角やモモ肉に比べ、希少部位で必要量の確保が課題だった。道が実施する一斉駆除などでけんの確保が進み、商品化のめどが立った。適度な弾力があり、犬にとってはかみやすく、ストレスの軽減や歯のケアにも効果的という。

　道の駅のほか、岩部クルーズのオンラインストア（https://iwabenobaiten.com/） でも扱う。平野代表は「プロジェクトを通じ、食肉以外でのシカの有効活用や害獣駆除に対する理解を啓発していきたい」と話す。

　問い合わせは同工房（０１３９・４６・７８２２）へ。