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日高報知新聞

西川雄喜さんが最優秀賞 全国青年農業者会議意見発表部門 「豚と取り組むSDGs」の発表で【様似】

飼育する豚とともに全国での最優秀賞を喜ぶ西川さん

【様似】全国農業青年クラブ連絡協議会主催の第61回全国青年農業者会議が2日、東京都江戸川区総合文化センターで開かれ、意見発表部門で「豚と取り組むSDGs」をテーマに発表した駒谷牧場(様似町新富)の西川雄喜さん(26)が最優秀賞の農林水産大臣賞を受賞した。

 農業青年が日ごろの活動での課題解決のために実践した調査研究の成果や考えなどを発表し、参加者相互の技術や意見、情報を交流するとともに、各自の課題発見、解決能力、意識の向上を図ることが目的。北海道を含む地方農政局単位の各ブロックで開催された青年農業者会議で選出された代表者が出場する。

 出場部門は、プロジェクト発表と意見発表の2部門があり、今回、西川さんは、農業経営や農村環境、ボランティア活動などでの自らの体験を通じ、日ごろ考えていることについて発表する意見発表部門で出場した。

 畜産農家として、豚を飼育する西川さんは、高騰する飼料価格や食品残渣、高齢化による耕作放棄地などの農業課題の解決に、豚が本来持っている特徴を生かして取り組んでいる。

 発表では、豚のエサとなるトウモロコシ価格が5割高となった現状についてふれながら、地元様似町やえりも町の水産加工場で廃棄されるコンブの端切れやツブの貝殻などをエサに混ぜることで、トウモロコシの量を減らし、食品残渣をなくす地域循環型農業の活動や、豚の地面を掘る修正を生かした荒れた土地の開拓再生などの取り組みを紹介。審査基準の持ち時間7分間で、取り組み内容と意見をわかりやすく伝え、最優秀賞を獲得した。

 西川さんは受賞について「最優秀賞が発表された時、とれたことはとてもうれしい」と笑顔を見せ、「将来的には、エサの確保は大変になってくるので、食品残渣などを活用しトウモロコシに頼らないエサを作ってみたい」と、豚と挑戦する持続可能な農業に向け意気込んでいた。

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