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函館新聞

函館へのクルーズ船、2023年度は42回【函館】

 函館市は15日、2023年度の函館港へのクルーズ客船入港予定を公表した。10月28日までの寄港総数は42回で、過去最高だった2019年度の47回に迫る勢い。このうち外国籍は40回で、9隻が初寄港する=別表。3月25日には新型コロナ感染拡大後、約3年ぶりに国際クルーズ船が入港する。

 函館港へのクルーズ船入港数は、20年度は19年度を上回る50回を予定していたが、コロナ禍で外国船、国内船ともにゼロとなった。21年も無く、22年3月に2年4カ月ぶりに国内船「にっぽん丸」が入港すると、22年度は4月から10月までに計10隻の国内船が来函。後は国際船の受け入れ再開を待つのみだった。

 3月25日に受け入れ再開後初となる国際クルーズ船は、若松埠頭(ふとう)へバハマ船籍のシルバー・ミューズ(4万791トン)。同船はこのほか4月に2回、5月と10月に各1回ずつ入港を予定。このほか過去最大級となるマルタ船籍のMSCベリッシマ(17万1598トン)やマーシャル諸島船籍のインシグニア(3万277トン)などが初寄港する。

 若松埠頭には昨年9月、外国船に対応できるCIQ(出入国管理、検疫)機能を備えた旅客ターミナルが完成。当面はクルーズ船利用者の手荷物検査や観光案内などに活用され、9月に米アラスカから入港するスター・ブリーズ(1万2969トン)に対し初めて検疫業務を行う予定。

 市港湾空港部では「各関係機関との連携を密にし、受け入れ再開に向け万全な感染防止対策を取っていきたい」としている。

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