観光客に釧路の牛乳PR 釧路空港でパネル展
牛乳、乳製品の需要落ち込みやウクライナ情勢などによる飼料価格高騰で酪農経営が厳しい状況にあることから、釧路管内の農業関係機関が消費拡大に向けたパネル展を、釧路空港2階出発ロビーで行っている。
パネル展では、釧路管内産の牛乳、乳製品のパッケージを展示しているほか、地域のチーズ工房マップ、ふるさと納税返礼品の乳製品紹介、牛乳購入に関するアンケートなどを行っている。また、30日からは牛乳パックで作ったジャンボ牛の展示、4月1日と2日には牛乳の無料配布を行う。釧路総合振興局と北海道農政事務所釧路地域拠点、ホクレン釧路支所、JA北海道中央会根釧支所、釧路農協連が連携し開催している。
2014年ごろ起きたバター不足を契機に、国は牛の増頭対策を推進し、道内でも生乳生産量は大幅に増えた。しかし新型コロナウイルス感染症拡大の影響で一転して需要が減少。生乳を保存の利くバターや脱脂粉乳などに仕向けたが、現在も在庫が高い水準に積み上がっている。生産者が牛を淘汰(とうた)するなどにより生産抑制に取り組んだ結果、道内の1月の生乳生産量は35万㌧と前年同月比4・7%減(牛乳乳製品統計)に抑えたが、4月からの乳製品値上げや物価上昇などから、今後さらに消費量が減少することが懸念されるという。
パネル展の事務局を務める同振興局では、「釧路を訪れる観光客に管内で生産された牛乳、乳製品の魅力を伝え、消費拡大につなげたい」と話している。展示は4月10日まで。
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