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日高報知新聞

命を守るための備え 日高 防災士の高羅正成さんが講演【日高】

真剣に高羅先生の話に耳を傾ける参加者たち

【日高】東日本大震災の発生から12年目を迎えた11日、「高羅先生と学ぶ!地域防災のはなし」が富川公会堂で開かれ、約50人が参加して災害や日ごろの備えなどを考えた。

 管内唯一の機能回復訓練施設・リハビリ特化型デイサービス「ワイズパーク富川」を運営しているTakara Deporte代表取締役で防災士・理学療法士の高羅正成さんが講師。自然災害に関する知識や避難行動、日ごろの準備など、命を守るために必要な備えについて考えた。

 高羅さんは日高町で起こりうる災害について、地震や津波、洪水、土砂災害、火災、雪害を挙げ、「自分の身は自分で守り、地域全体で協力しなければ被害が拡大する」と強調した。

 このうち、地震に関連する「北海道・三陸沖後発地震注意情報」では、日高沖から三陸沖にかけての日本海溝沿いや道東沖の千島海溝沿いでマグニチュード(M)7以上の地震が起きた際、より大きな地震(後発地震)が発生する可能性が高まっていることを広く周知するもので、「情報が発信されたら備えの再確認とすぐに避難できる態勢の準備を」と強調した。

 線状降水帯などによる洪水にも注意を呼び掛け、雨の降り方の対応では「30㍉以上の場合はあえて避難場所に行くことは控え、家の中で少しでも高い所に行動を」と啓発。等圧線の見方なども細かく説明した。

 また、北海道における冬の防災として、①暖の確保(ポータブルストーブ・カイロの準備)②食料・水・常備薬(3日分)③車のガソリンはこまめに補充しておく④スマホ・携帯は使わなくても充電は切らせない⑤「避難用バッグなどを用意しいつでも避難できる準備を」と話し、地震発生から直後の対応では、身を守る、出口を確保、火元の始末、ブレーカーの遮断(通電火災を防ぐ)、けが人の救出・避難などとした。

 この後、避難所生活になると「エコノミー症候群になる可能性が高い」ことから、予防の運動を指導した。左右異なる動きを取り入れた「脳トレ」にもなる運動で「動きを間違えても笑いながら運動することが大切」と話し、参加者も気張らず参加した。最後は、軽快な音楽に合わせてボクササイズを取り入れた運動を教えてもらい、参加者はリズムを取りながら楽しく体を動かした。

 この日参加した山田和子さんは「とても楽しく話を聞けた。ちょうど東日本大震災から12年目の日に、防災に関して再確認した。避難所でエコノミー症候群にならないためにも、日頃から教えてもらった運動を生活の中に取り入れるなどして定着化を図っておくと良いと感じた」と話した。

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