苫小牧道の駅ウトナイ湖 17日リニューアルオープン
大規模改修工事で昨年11月から休業していた苫小牧市植苗の「道の駅ウトナイ湖」は、17日にリニューアルオープンする。壁や床など屋内空間を一新したほか、遊具を置いたキッズスペースを新設。屋外からテークアウトの飲食商品が買える専用窓口も取り付けた。別棟の飲食テナント施設も整備し、市は、苫小牧の観光拠点のにぎわい創出につなげたい―としている。
利用促進に向けた施設(鉄骨造平屋建て、面積約950平方メートル)の大規模改修は、2009年10月の開業以来初めて。総工費1億3900万円を投じて昨年秋から工事を進め、完成させた。
屋内では、買い物の利便性を考慮し東胆振の食材などを扱う直売所を中央部に配置。通路は車いすで利用できる広さにした。出入り口付近にあった観光案内所を移設し、木製滑り台などを置いたキッズスペースを整備。子供連れ客も利用しやすい環境を整えた。
また、道の駅名物「B1とんちゃん豚まん」などを販売する売店プレジールには、屋外からも商品を買える専用窓を設置。タッチパネル式の観光案内板も導入し、外国人観光客に多言語で案内するなど情報発信機能を強化した。ウトナイ湖が見渡せる窓辺カウンターにコンセントを設け、仕事と休暇を兼ねて地方で過ごすワーケーションの場としての利用も期待する。
屋外の正面玄関や湖畔につながる通路付近などには高さ2・5メートルのコンクリート防風壁を整備し、強風対策も取り入れた。
別棟の飲食テナント棟は木造平屋建て、面積約50平方メートル。ホッキの炊き込みご飯やワッフル、スムージーなどを販売するテナント4店が3月中の営業開始を予定している。
リニューアルオープンの17日は、午前9時の営業開始に合わせて先着300人に野鳥シマエナガのキーホルダーをプレゼントする。18、19日はキッチンカーや大道芸人を招いたイベントも予定。道の駅長の陶祥教さん(47)は「ウトナイ湖の自然を楽しむ拠点としても、リニューアルした施設を多くの人に利用していただければ」と話している。
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