立派な看護師を目指す 浦河看護専門学校 18人が卒業し道内赤十字へ【浦河】
浦河赤十字看護専門学校(学校長・大柏秀樹浦河赤十字病院長)=浦河町東町ちのみ1=の第31回卒業式が3日、隣接する浦河赤十字病院4階体育館で開かれ、3年間の学業を終えた18人が看護師の道へ巣立った。今回は3年ぶりに入場制限を緩和し、在校生22人と父母ら約30人が出席し行われたが、国歌や御歌「四方の国」は静聴にした。
大柏学校長が卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡したあと、皆勤賞の青木瑠衣さんと伊藤詩織さん、奥井花奈美さん、菅野捺月さん、工藤ひなたさんを表彰。
同学校長は式辞で今後の活躍を期待するとともに「一人の看護師、一人の人間として大きな課題に直面することでしょう。時には悩むこともあるでしょう。初心を忘れず、学び続ける姿勢を持ち、優しく信頼される看護師になり、地域医療に貢献されることを願っている」と激励した。
続いて在校生代表の三浦朋佳さん(2年)が卒業生との思い出を振り返りながら「これからは看護師として新たなスタートとなります。大きな期待を受け、人の命の重さや忙しさの中に自分の気持ちを見失ってしまうことがあるかもしれません。しかし、今まで身に付けた赤十字の精神である人道、博愛を忘れず、この学校で学んだ誇りと自信を胸に先輩方が新しい場所で、いつものような生き生きとした素敵な笑顔で活躍されることを願っている」と送辞。
卒業生代表の青木瑠衣さんは、3年間の学校生活や新型コロナの影響を振り返るとともに、後輩や先生への感謝を話し、「赤十字の基本原則である『人道』を胸に患者さんにとって、より良い看護を提供できるよう日々努力していく」と述べ、「慣れない環境の中でも3年間乗り越えることができたのは、遠くからでも応援しながら支えてくれた家族がいたから。これからは支えてもらった分、恩返しができるよう立派な看護師を目指し、頑張ります」と、家族へ決意を発表した。
卒業生の進路は、10人が浦河赤十字病院、5人が旭川赤十字病院、3人が釧路赤十字病院へ就職する。
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