３月３日まで本堂に飾られているひな人形

　伊達市有珠町の有珠善光寺（木立大忍住職）では、来月３日まで本堂に７段、８段飾りのひな人形２組を展示している。今では珍しい明治時代のものもあり、参拝客らの目を引いている。

　堂内右側に展示されているのは、木立住職の祖母が明治中頃に親戚から譲り受けた８段飾り。お内裏さまやおひなさまをはじめ、三人官女や五人囃子（ごにんばやし）などが並ぶ。もう一組は７段飾り。木立大成副住職の妻が嫁入り道具として持参した。

　ひな人形は、毎年節分が終わった２月上旬から飾られる。今年は、堂内で畳が敷かれていない外陣（げじん）まで入ることができる。大成副住職は「一風変わった、季節感のある本堂を楽しんでください」と呼びかけている。

　同寺は、江戸時代に徳川幕府が建立した蝦夷（えぞ）三官寺の一つで、国の史跡の指定を受けている。