夢の五輪出場に向け、世界レベルの大会に出場する七崎選手（提供写真）

今季国内最年少、世界で戦う

　北海道大谷室蘭高１年の七崎凛帆選手（１６）が、１月１４日に長野県であった全国スノーボード大会「ＪＳＢＡ　ＲＩＤＩＮＧ　ＯＮ　ＳＮＯＷ黒姫デュアル」のスラローム種目で７位になり今季、プロ資格を目指す選手の中では国内最年少でアルペン資格を獲得する権利を手に入れた。今年からは海外大会で世界の強豪とも戦い、「日本強化指定選手になるために結果を残したい」と意気込んでいる。

　七崎選手は５歳からスノーボードを始め、だんパラスキー場などで活動。登別を拠点にするアルペンチーム「ＳＩＧ－ＮＡＴＵＲＥ（シグネチャー）」に所属し、現在は長野にも遠征して技術を磨く。

　同大会のパラレルスラロームでは、磨いてきた基礎となる動きを生かし、予選から力を発揮。２０人中７位となり、上位８人による決勝に進んだ。迎えた決勝では緊張して思うような滑りができず、順位を伸ばせなかった。ただ、８位までの選手が獲得できるプロ資格はつかんだ。「実力を出し切れず、悔しかった」と振り返る。

　七崎選手が目標とする日本強化指定選手になるためには、国際スキー連盟（ＦＩＳ）の大会で高ポイントを取る必要がある。国内大会レベルでは獲得は難しく、１月３０日からはカナダで開かれた世界レベルの７大会に連続出場。その内のジュニア大会で４位になる好成績を収めるなど活躍したことにより、日本国内女子選手としてのランキングを大きく伸ばし、目標にしている日本強化指定選手に近づいたという。

　３月３日からは釧路市で開かれる３大会に出場する。「去年は同３大会の最高順位が２位だったので、全ての大会で優勝したい」と気合を入れる。持ち味のターン技術を生かしスピードに乗る攻めの滑りで、夢を大きく引き寄せるつもりだ。

初めて臨んだ海外大会で上位入賞を果たした（提供写真）