表彰を受けた各牧場と関係者

【新ひだか】三石軽種馬生産振興会（平野謙二会長、87人）の令和４年度通常総会が３日、本桐生活館で開かれ、４年度事業報告と収支決算、５年度事業計画などを承認した。

　昨年の三石産馬の軽種馬市場（セレクトセールと道外セールを除く）販売実績は２９５頭が上場して２３９頭を売却。売却総額は前年比３億３３２２万円増の19億１２９０万（税込）、売却率は同０・４％減の81・０％だった。

　平野会長はあいさつで、重賞競走優勝馬と生産者をたたえ、今後の活躍に期待した。また、「昨年の北海道市場は大盛況となり、三石産馬の売却頭数も前年を上回った。コスト上昇の中、種付けもＪＢＢＡのラインナップを活用させていただく。品評会の開催に今年も皆様の協力を得たい。生産地に追い風が吹いているが、舞い上がることなく足元を見つめて前へ進んでまいりたい」と述べた。

　来賓のＪＲＡ日高育成牧場の石丸睦樹場長が、会員の努力をねぎらい、さらなる振興、発展に期待の言葉を送った。

　議事では４議案を承認。５年度の賦課金徴収は前年度と同様、会員割一会員２千円、頭数割一頭につきサラ繁殖牝馬３００円、サラ種牡馬１千円。事業計画では、①１歳馬育成管理品評会の開催②自主防疫③競馬見学④講習会・研修会の開催⑤販売振興対策―の実施と協会種牡馬配合に伴う事項を決めた。

　席上、昨年の重賞10競走の優勝馬生産者８頭７牧場を表彰した。

　表彰牧場は次の通り。

　◇中央競馬

　▽猪野毛牧場、マテンロウレオ（第62回きさらぎ賞・ＧⅢ）

　▽ケイアイファーム、ダノンスコーピオン（第31回アーリントンカップ・ＧⅢ、第27回ＮＨＫマイルカップ・ＧⅠ）

　▽沖田哲夫、イズジョーノキセキ（第70回アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス・ＧⅡ）

　◇地方競馬

　▽信田牧場、エイシンニシパ（第64回新春賞・重賞）

　▽タガミファーム、ベルレフォーン（第54回菊水賞・重賞）

　▽ケイアイファーム、ロードゴラッソ（第５回ブリリアントカップ・ＳⅢ）

　▽金舛牧場、グランブリッジ（第58回関東オークス・ＪｐｎⅡ、第34回ブリーダーズゴールドカップ・ＪｐｎⅢ）

　▽平野牧場、マンダリンヒーロー（第55回ハイセイコー記念・ＳⅠ）

総会であいさつする平野会長