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網走タイムズ

オホーツクで「なおみちカフェ」 地域づくりや観光を激励 冬のアクティビティも体験

流氷観光耐氷船「おーろら3」などを視察する鈴木知事

 鈴木直道知事が道内各地を訪問する「なおみちカフェ」が23―25日の3日間、オホーツク管内10町で行われた。各地で地域づくりの実践者と懇談したほか、網走市では観光関係者を激励し、斜里町ウトロで冬のアクティビティを体験した。

 なおみちカフェは「地域がもっと輝く北海道」の実現に向け、鈴木知事が各地域を訪問し、地域づくりの実践者、活躍する人々と懇談する取り組み。

 各地域でならではの特色や創意工夫ある取り組みを聞き、その情報を広く発信していくもの。

 知事就任後、断続的に実施していたが、ここ数年はコロナ禍で開催を控えていたことなどから、斜網地区での初開催となった。

 鈴木知事は初日、置戸町のオケクラフトセンターや訓子府町の幼保連携型認定こども園を訪問したほか、津別町のコワーキングスペース「JINBA」で移住者と懇談した。

 斜里町では24日、ウトロの知床自然センターでスノーシューを体験したほか、コワーキングスペース「しれとこらぼ」に立ち寄り、関係者と懇談した。

 清里町の清里焼酎醸造所や小清水町のアグリハートセンター・フェリーチェ、大空町の大空高校も訪問した。

 24日、カフェの合間を縫って道の駅「流氷街道網走」に足を運び、観光協会役員や「おーろら」を運航する道東観光開発の従業員らを激励した。

 知事は観光船事故の影響を受け、観光の回復が遅れているオホーツクの実情に心を痛めており、今回は知床や網走で観光関係者の激励を組み込んだ。

 鈴木知事は、道の駅で勤務する道東観光開発や網走観光協会のスタッフに「お仕事頑張ってください」「ご苦労さまです」と1人1人に笑顔で声を掛けた。

 冬季観光の主役である「おーろら」の乗組員らを激励したほか、同社の髙橋晃社長から新造船「おーろら3」の説明を受けた。

 鈴木知事は「水中ドローンを活用した流氷観光など、非常に興味深く、国内外の観光客の人気となるだろう。期待している」などと話した。

 また、道の駅を出港する「おーろら」に向かって大きく手をふり、国内外の観光客を歓迎した。

国内外の観光客を乗せた「おーろら」を見送る鈴木知事

 鈴木知事は「昨年の観光船事故を2度と起こさないよう、取り組みを進めているが、観光の回復は他地域に比べて弱い。地域では観光でご飯を食べている人もいる。支援が必要」と課題を語った。

 その上で「流氷観光が始まり、インバウンドも少しずつ回復している。オホーツクに多くの人が足を運んでもらえるよう、冬の魅力を発信するなど、わたしも応援していく」と話していた。

 最終日は遠軽町の新しい芸術文化交流プラザ「メトロプラザ」や佐呂間町の大規模酪農企業「トップファーム」を訪れ、現状や課題を聞いた。

 また、湧別町の上湧別コミュニティセンターを訪れ、バイオマス産業都市構想に関係する町民との懇談を重ねた。

 鈴木知事は3日間、それぞれの地域で、施設の視察を行い、地域が実践している取り組みや課題に耳を傾け、地域振興に意欲的に取り組んでいく意向を伝えた。

 また「コロナの影響でなかなか足を運べなかったが、ようやくオホーツクへ来ることができた。地域に足を運んで、地域の声を聞くことを一番大切に考えている。これからも積極的に訪れたい」と話した。

 鈴木知事は視察や懇談の内容を道政に反映させていくことに加え、各地の訪問の様子やアクティビティ体験、おーろら試乗などをインスタグラムやツイッターにアップするほか、動画編集なども行い、オホーツクの魅力を広く発信していくという。

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