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室蘭民報

アクリル画、仏出展へ てんねんや店主の林さん、CFで費用募る【伊達】

上野の森美術館に出展予定の「天恵~Japan blue~」の原画(提供写真)

氷紋題材、天恵シリーズ3枚

 「菓子工房てんねんや」(伊達市大滝区上野町)店主で、絵の創作活動を行っている林麗華さん(53)のアクリル画が、東京やフランスのパリで開かれる展示会やアートフェアなどに出展されることになった。ただ、費用は自己負担。今月末までクラウドファンディングで資金を募っている。

 「手に職をつけたい」と札幌市内の専門学校でグラフィックデザインやイラストレーションなどを学び、卒業後は東京の印刷会社のデザイン部門でデザイナーとして勤務していた。2年ほどで体調を崩し、地元の札幌に戻った。

 26歳の時に職場の同僚と結婚し、長女が誕生。田舎暮らしに憧れ、2000年秋に大滝に移住した。02年に長男が生まれたが、翌年離婚。同じ頃にてんねんやを開業した。

 4年前に浴室で転び、右手を骨折したことが転機になった。翌年には交通事故を起こして肋骨骨折などの大けがを負い、21年春には右手小指の骨折がさらに重なった。大量のパンを作ることが難しくなり「何か自分でできることはないか」と考え、創作活動を再開。インターネットギャラリーで絵を販売していた。

 写真撮影が好きで、日の出前に自宅居間の窓にできる氷紋を毎年撮っていた。出展する作品は、この氷紋が題材の天恵シリーズ3枚。東京のプロモーション会社の目に留まった。

 当初はデジタル作品を出す予定だった。F20号の大きさに引き伸ばすと、色がくすみ、ぼやけたため、筆を取ってF20号のキャンバスに描いて仕上げた。

 2月には上野の森美術館(東京)に、海を衛星写真で見たイメージの「天恵~Japan blue~」を出展。3月にはパリ・ルーブル美術館地下の大型商業施設カルーゼル・デュ・ルーブルでのサロン・アートショッピング・パリ2023に、ほかの2作品を出展する。イタリア・フィレンツェへの出展も予定している。

 クラウドファンディングの目標は100万円。詳細はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」内の「プロジェクトをさがす」から、「アート・写真」のカテゴリーの「北海道」の中から参照するとよい。ポストカードも作っており、販売委託先についても募集している。

 林さんは「元々は窓の霜で大滝の自然からいただいた作品だと思っている」と述べ、周囲に感謝していた。

創作活動を行う林さん

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