【平取】障害競走の“絶対王者”として長年活躍した名馬オジュウチョウサンの功績に対する感謝状と記念品の贈呈式が23日、町内の坂東牧場で行われた。

　オジュウチョウサンは、中央競馬の障害ＧⅠ９勝を含む障害重勝15勝の大記録を打ち立て、日本中央競馬会（ＪＲＡ）の最優秀障害馬に史上最多の計５回選ばれるなど活躍。昨年12月24日に中山競馬場で行われた中山大障害（Ｊ・ＧⅠ）を最後に引退し、今月12日に無事に帰郷していた。

　贈呈式では、日高振興局の五十嵐尚副局長から表彰状、遠藤桂一町長から表彰状（特別賞）、ＪＡびらとりの仲山浩組合長から感謝状、町軽種馬生産振興会の船越伸也会長から記念品を、それぞれ坂東正積社長（48）に手渡した。

　坂東社長は「平取町としては初めての功労馬。地域や軽種馬振興にも大きく寄与したことは本当に嬉しい。町のためにも名を上げてくれて、改めて凄い馬だと感じている。繫養先のベルサイユファームは、種牡馬、数々の引退名馬も扱い、生産馬のビービーガルダンもお世話になっており、大事にしてくれると思う。種牡馬としての検査などもまだクリアしてないので、ゆっくり進めていきたい」と話し、遠藤町長は「絶対王者として、町民に夢と希望を与えてくれた」とたたえた。

　種牡馬としても活躍が期待されるオジュウチョウサンは、贈呈式の後に、新たな繫養先となる日高町庫富のベルサイユリゾートファームへ出発した。

オジュウチョウサンと 坂東社長（右）、遠藤町 長（右から２番目）、五 十嵐副局長（中央）、仲山組合長（左から２番目）、船越振興会会長（左）