函館市内22年の火災、前年比10件増の60件 春に大規模火災集中【函館】
函館市消防本部によると、昨年1~12月末までに市内で発生した火災の件数は60件(確定値)と、前年より10件増えた。また、死者数は前年比5人増の7人、負傷者数は同比11人増の22人、焼損床面積は同比1436平方メートル増の2024平方メートルと、いずれも増加。春先(3~4月)に大規模な火災が集中し、件数と死者数を押し上げた。
火災種別では、建物火災が最も多い44件(同比4件増)で、内訳は一軒家16件、共同住宅6件、店舗併用住宅5件だった。車両火災は5件(同比1件増)、その他(野火など)は11件だった。
出火原因は、たばこの火が6件、ストーブが5件、放火(疑いも含む)、コンロ、煙突が各3件。同本部予防課の花巻英典課長は「たばこは吸い殻をためず水に浸してから捨て、寝たばこは絶対にしないで」と強調する。
冬場の火災を防ぐにはストーブの取り扱いに注意が不可欠。火のそばに燃えやすいものを置いたり洗濯物を干したりすることは火災のリスクを高める。IH調理器具や電気ストーブも同様で、「(就寝前は)確実に火が消えたかどうか確かめて」(花巻課長)とする。
今月5日、北見市の住宅で凍結した水道管を解凍しようと、住人がガスバーナーを使用したところ自宅に火が燃え移り、自宅を焼く火事があった。函館市内でも厳しい寒さで水道管が凍る恐れもあり、花巻課長は「水抜きをしっかり行うか業者に解氷を依頼して」とし、水道管を火であぶらないよう呼び掛ける。
このほか、設置が義務化されて10年以上経過した住宅用火災警報器の市内の普及率は昨年6月1日時点で73・4%、全国平均84・0%、全道85・1%を下回っている。
花巻課長は「警報機によって火災の規模を最小限に抑えられた事例もある」とした上で「取り付けたから安心ではなく、正常に作動するか点検を」と強調。こまめな清掃と、必要に応じて機器の交換を奨励する。
関連記事
冬の白老を味わって 「ウエムラ・ビヨンド」と「オルセット」 白老牛やシカ肉..
冬の白老を味覚で堪能してもらおうと町内の飲食店2店が、新メニューの提供を始めた。町社台289のファームレストラン「ウエムラ・ビヨンド」は15日から、白老牛を使ったカレーやパスタを提供。町大町3のイ...
ごみ拾い続け20年 苫小牧桜木郵便局長の原さん
苫小牧桜木郵便局の原敏彦局長(64)が出勤前に続けてきたごみ拾いの通算活動年数が今年、20年を迎える。苫小牧市が郵便番号「053」にちなんで「ゼロごみ大作戦」を展開していることにも「縁を感じる」と...
あれ?室蘭港内で…スケソウ好調 高い海面水温、岸壁に姿現す【室蘭】
昨年末ごろから、室蘭港でスケソウダラが釣れている。港内では道内から集まった釣り人たちが連日さおを出し、釣果を上げようと奮闘している。水産関係者によると、スケソウは主に沖合で獲れる魚で、投げ釣り...
立川談吉さん真打ち昇進へ 市出身の落語家「談志最後の弟子」【帯広】
帯広市出身の落語家立川談吉(本名・後藤正寿)さん(43)=都内在住=は、落語立川流の最高位・真打ちへの昇進が内定した。談吉さんは「落語を楽しんでもらい、来てくれた人を満足させられる真打ちになりた...
雪なし会場 氷まつり困った 「材料」他から運搬、一部縮小も【帯広】
今シーズンの異例の雪不足が、31日から帯広市緑ケ丘公園で開催される「第62回おびひろ氷まつり」(2月2日まで、帯広のまつり推進委員会主催)の会場準備を直撃している。造成中の大型滑り台は急きょ、...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
岡田有未さん、高橋初奈さん ミスシンザンに選出 「浦河の良さを伝えたい」【浦河】
2宮沢賢治の研究成果まとめる 「銀河鉄道の夜」再検証 土井さん冊子作成 むかわ
3二十歳、未来へ決意 函館市など道南2市5町で式典【函館】
4函館タータンのウールマフラー発売 公式グッズ第1弾 地元企業が商品化【函館】
5「引き」じっくり待つ ポロト湖、ワカサギ釣り解禁【白老】
-
1
岡田有未さん、高橋初奈さん ミスシンザンに選出 「浦河の良さを伝えたい」【浦河】
2宮沢賢治の研究成果まとめる 「銀河鉄道の夜」再検証 土井さん冊子作成 むかわ
3ワカサギ釣りスタート、初日から好釣 「太公園」にぎわう【七飯】
4二十歳、未来へ決意 函館市など道南2市5町で式典【函館】
5無印良品、初進出 モルエ中島、来秋オープン予定【室蘭】