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函館新聞

西部地区リアルに再現 函工建築科3年が模型づくり活性化考える【函館】

西部地区周辺を表現した模型づくりを通じまちの活性化策などを考えた生徒

 函館工業高校建築科3年の8人が、二本柳慶一建築研究所(函館市杉並町、二本柳慶一社長)とともに約8カ月かけ、函館市西部地区の街並みの模型を製作、まちの活性化策を考える課題研究に取り組んだ。20日同所で開かれた発表会で、生徒は現地視察などで得た知識や情報を基にアイデアを説明した。

 次代を担う建築技術者の育成や建築を通じたまちの活性化策の発案、建物の創造力の養成などにつなげようと、同所と連携し取り組み今年度で3回目。模型は過去2年で函館駅前周辺から西部地区に向かうくびれ部分までを製作。今回のメンバーは西部地区を担当した。

 昨年4月から始まった模型製作では、複数回現地視察を行い、建物の高さや階数、形などを調査した。地図サービス「グーグルマップ」も活用。断熱材で建物を表現し、西部地区の街並みを600分の1スケールで表現。道路など細かく模型に反映した。

 発表会では函館市のまちづくり担当者らが見守る中、生徒は実際に歩いて調査した感想から「空き地や空き家が多く見られた」と指摘。「駐車場として再整備したり、キッチンカーを置き食べ歩きができるようにしたりするのはどうか」などと提案した。

 冨田祥太さん(18)は「函館の市街地が特徴的でおもしろい形をしていると感じた。建築士を志しており、今回得た知識や経験を今後に生かしていきたい」と語った。

 同所では同模型を公開しており「興味のある人は気軽に足を運んでほしい」としている。

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