栽培したブドウをサイダーに 22日から道の駅で販売 日体大付属高等支援校

栽培した山ブドウからサイダーを商品化した生徒たちと島崎校長(後列左)、長岡社長(同右)
【網走】日体大付属高等支援学校(島崎洋二校長)が、生徒たちの栽培したブドウからサイダーを製造。22日から道の駅流氷街道網走で販売する。網走ビール(長岡拓児社長)の協力を得て製品化したもので、同校は「地元企業とのコラボレーションによる商品化、企業や学校としての価値を高めていくようなブランディングプロジェクトに発展させたい」と話している。
同校は労作による教育の一環として、大曲湖畔園地で400本、網走刑務所農場で800本、合わせて1200本のブドウ栽培に取り組んでいる。
このうち、大曲湖畔園地で栽培している山ブドウの品種「アムール・アムレンシス」25本の収穫が可能となり、昨年10月、生徒たちが96㌔を収穫。茎から実をはずす作業をした後、空地管内浦臼町の加工場に依頼し、果汁にしてもらった。
出来上がった果汁は43㍑。このうち18㍑を使い、網走ビールが「あばしりブドウサイダー」として、約1千本を製造した。
薄紫色が鮮やかなこのサイダーは、果汁5%。長岡社長は「何かしら商品化できないかと相談を受け、ビールに混ぜたりワイナリーに依頼するなど考えたが、生徒がすぐ飲めるものでサイダーにした」と話す。
甘味や酸味が強く、すっきりした飲み口に仕上がったというこのサイダーは「最初は味が薄いと感じたが、後味が濃くておいしい」「炭酸が強くておいしかった」などと、生徒にも好評。中には「お母さんに買って帰りたい」と、自分たちで育てたブドウの商品化を喜ぶ生徒もいたという。
「あばしりブドウサイダー」は、340㍉㍑瓶を250円で販売する。島崎校長は「商品化してくれた網走ビールには大変感謝したい。今後、栽培しているほかのブドウも、ふるさと納税の返礼品などに使えるよう商品化できれば」と、同校のブドウ栽培に大きな期待を寄せている。
サイダーに使った残りの果汁のうち、18㍑はジェラテリアRimo(市呼人)はジェラート「ぶどうのソルベ」として21、22の両日販売。7㍑は「網走山葡萄サワーの素」に加工し、販売する予定という。
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