新たな耐氷船で魅力体感 水中ドローンも搭載 おーろら3がデビュー

試乗会でお披露目された「おーろら3」
【網走】新たな自然体験の旗艦船・流氷観光耐氷船「おーろら3」がデビューする。搭載した水中ドローンで、流氷下の神秘の世界をリアルタイムで見ることができるなど、新たな魅力にあふれる観光船が出港する。
冬季観光の主役「おーろら」は1990年進水、91年1月から網走港を基地として運航を始めた。
それまで、陸から見ていた流氷観光に、海からの視点、体感を加えた画期的な観光船として、国内外の旅行者らに〝ここだけ〟の感動を伝えている。
新たな「おーろら3」は全長17・37メートル、幅5・07メートル総トン数19トンの耐氷船。昨秋、新造した。船主は道東観光開発(髙橋晃社長)。
兄貴分の「おーろら」より小型だが、最高速力は24ノット(約45キロ)を誇り、網走―ウトロを約1時間半で結ぶことができる。
高性能カメラを装着した水中ドローンを搭載し、神秘の世界が広がる流氷下の海中を、リアルタイムで船内のモニターに映し出すことができる。
専門的な技術が必要とされる、流氷に覆われた海の世界を体感でき、陸上、海上、海中の3つの視点による流氷観光を楽しむことができるようになった。
船体は、一般的な観光船に使用される繊維強化プラスチック(FRP)ではなく、アルミニウムを採用。
さらに、通常のアルミ船に比べて2倍の厚さのアルミを採用し、流氷との接触に耐えられる堅牢な構造となっている。
最大旅客定員は77人で、乗客、乗員全員分の救命胴衣に加え、法定外備品の膨張式救命いかだなどの救命設備を備えた。
メーンカラーのエメラルドグリーンは「自然」「新しい始まり」を意味する色彩とされ「幸福感」を表す色彩といわれるオレンジのラインを入れた。
同社は「網走の流氷、世界自然遺産知床の大自然と共に、新しい時代をつくるとともに、乗客、従業員、全員の幸せを祈念した」と話している。
道の駅「流氷街道網走」で執り行われた安全祈願祭には、網走の経済界をはじめ、広くオホーツク管内の観光関係者ら約60人が参加した。
髙橋晃社長やタカハシグループの髙橋康弘会長、オホーツク総合振興局中島和彦局長、北村讓二網商会頭らが玉ぐしを捧げ、安全を祈った。
おーろら3は、冬期は網走を母港に流氷観光船として活躍し、夏期はウトロ港を基地に知床を航行する。
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