「幸先良いスタートを切りたい」と弓を引く田中さん

　室蘭地区弓道連盟（石尾光太郎会長）の２０２３年新春射会が１５日、室蘭市宮の森町の室蘭市弓道場で行われた。会員たちは真剣な表情で心身の鍛錬や技術向上などの願いを込め、矢を放った。

　１４～７８歳の会員ら１６人が参加。神前礼拝後、会員の昇段と新年の連盟発展などを祈願し、石尾会長が各種射会の開催時の最初に行う射礼の「矢渡（やわたし）」を行った。修練を重ねた練達者らや昨年昇段した会員６人は、「一手祝射」や「答礼射」で２本の矢を放った。

　引き続き競技に入り、２８メートル先にある直径３６センチの的を目がけ４射を２回行った。着物や袴を身にまとった会員らが並んで弓を引き、会場には矢が的を射抜く大きな音が響き渡った。

　田中凌さん（２４）は昨年、海星学院の弓道部副顧問になることをきっかけに競技を始めた。昨年１０月には初段に合格し「先生方の指導のおかげ」と振り返る。「たくさん当てられるようになり、生徒に教えられるよう頑張りたい」と意気込みを語った。

　結果は次の通り。（敬称略）

　①山田悠司②菅野一孝③石尾光太郎④本間達也⑤楠本俊二