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苫小牧民報

空港滞留者のフェリー利用促進 苫小牧港行きバス運行

苫小牧港開発(苫小牧市)と北海道エアポート(HAP、千歳市)は17日、大雪などで新千歳発羽田行き便の欠航が多数見込まれる場合、本州方面への代替交通手段として苫小牧港発フェリーの利用を促すサービスを導入した。羽田行きの欠航が全運航便の50%程度に達すると予測される際、苫小牧西港フェリーターミナルへの連絡バスを無料で運行する。大雪時の空港滞留者の緩和にもつなげたい考えだ。

 仕組みは、欠航で新千歳空港に多数の滞留者が発生すると予測される際、HAPと苫小牧港開発が連絡を取り合い、道南バス(室蘭市)苫小牧営業所へ連絡バス運行を要請。午後3時と同5時、フェリー乗船を希望する人を乗せたバス(50人乗り)1台を新千歳から西港フェリーターミナルへ走らせる。費用は港開発が負担する。

 新千歳では、大雪による便の欠航やJRの運休で交通手段を失った旅行者らが空港内で長く足止めされる「滞留者」発生が問題になっていた。昨年2月にはJRも運休し、一時約4000人が空港内で長時間過ごさざるを得ない事態も起きた。このため、北海道運輸局とHAPは昨年10月、雪害時の滞留者緩和策として、新千歳―札幌・大谷地間で専用バスの緊急ピストン輸送を行うことを決めた。併せてHAPと、西港フェリーターミナルを運営する苫小牧港開発は、本州方面への代替交通手段を求める人たちに向け、バス輸送サービス導入の協議を重ねてきた。

 フェリーについて苫小牧港開発の担当者は「飛行機が止まる大雪の日でも運航し、安定性に優れている」と説明。定時性を売りに新たな移動手段を提供したい考えだ。

 同社の関根久修社長は「深夜帯のフェリーと新幹線を組み合わせれば、翌朝9時半には東京に着ける便もある。宿泊場所の確保にも困らない」とメリットを強調し、「受験や仕事などで、どうしても本州へ向かわなければならない人々の移動の選択肢を増やしたい」と話す。

 空港と港湾が近接するダブルポートの利点を生かした新たなサービスにHAPも「滞留者問題の解消につながれば」と期待し、「苫小牧港開発との連携を密にして、実効性のある取り組みにしていきたい」としている。

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