あつま国際雪上3本引き大会 熱戦繰り広げる
厚真町の冬の一大スポーツイベント、第16回あつま国際雪上3本引き大会(大会実行委員会主催)が15日、同町本郷のかしわ公園野球場で開かれた。職域やクラブ、サークルなど町内外から30チーム約400人が参戦し、雪の上で3年ぶりに熱戦を繰り広げた。苫小牧市のアームレスリングチーム「パンプアップ塾苫小牧」が2回の大会中止を挟んで5連覇を達成した。
3本引きは同町で発祥した冬のオリジナル競技。特設コート内にある3本の綱のうち2本を自陣に引き込めば勝ちとなり、女性1人以上を含む8人で構成する各チームが1セット40秒の3セット(2セット先取)で勝敗を競う。大会では1ブロック3チームで10ブロックに分かれて予選リーグを行った後、それぞれ上位2チームの計20チームが決勝トーナメントに臨んだ。
試合は、対戦相手との距離を取るなど感染症対策を考慮しながら実施。参加者たちは3本の綱を巡り、雪のコート上で脚力、腕力、頭脳を使いながら、熱い戦いを展開した。
決勝では苫小牧勢同士がぶつかり、アームレスリングチーム「パンプアップ塾苫小牧」が5連覇を果たした。同チームは3本引きのチームとしては今大会で「解散」を表明。主将田口浩生さん(58)は「過去に3連覇のチームがあったので、5連覇までやろうとメンバーで決めていた。記録をつくることができた」と充実感を語った。
準優勝は初出場した苫小牧の野球チーム「Feliz(フェリース)」。10人の少数精鋭ながらメンバー全員が28歳以下と若く、強豪を次々と撃破した。雪上3本引きの知識はほとんどなく、見よう見まねで戦ったが、笠井聖寿選手兼監督(28)は「めちゃくちゃ楽しかった。準優勝にうれしい気持ちもあるが、優勝したかったので、そこは来年の楽しみにしたい」と笑顔で会場を後にした。
このほか、地元厚真町から参戦したほくでんが3位と健闘。札幌の微女と成獣が4位に入った。
同大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年、一昨年と中止になり、3年ぶりに開催された。大会実行委員会の池川徹委員長はあいさつで「今後も続けていきたいので、また参加して盛り上げてほしい」と語った。
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