みそぎ浜で観客に水を掛ける行修者（１５日正午ごろ＝佐藤由紀彦撮影）

　【木古内】佐女川神社の寒中みそぎ祭りは最終日の１５日、みそぎ浜で海中沐浴（もくよく）が行われた。行修者４人がご神体を抱きながら厳寒の津軽海峡に飛び込み、１年の豊漁と豊作を祈った。

　同神社で２日間の鍛練を終えた行修者は午前１１時５０分ごろ、大勢の観客が待つみそぎ浜に到着した。砂浜では「みそぎ太鼓」が響き、海上では大漁旗をなびかせた漁船５隻が航行。

　前日までの穏やかな天候から一転、この日の気温は氷点下１度まで下がった。下帯姿の行修者は、小雪がちらつく中、ご神体を抱え海中に飛び込み、観客も雄姿を見守った。　

　 　水ごりを披露し、行修者が観客に向かって桶にくんだ水をかけ、海中沐浴を終了した。

　札幌市から母親とともに来場した札幌苗穂小の藤井翔太君（４年）は「寒さに耐え頑張る姿が素晴らしかった。歴史が好きなのでまた一つ勉強になった」と話していた。