函館空港に観光案内端末設置 インバウンド受け入れ強化へ【函館】
函館空港国内線旅客ターミナルビル1階の観光案内所・LOCAL INFORMATIONがっつり道南で、テレビ通話やAI(人工知能)チャット機能を搭載したインバウンド向けの観光案内端末「リモート&AIコンシェルジュ」の運用が始まった。2月10日まで設置し、多言語対応で訪日外国人客への対応を図り、データ収集で観光客のニーズを探る考え。
観光庁の「DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した外国人観光案内所機能強化実証事業」の採択を受け、交通、不動産事業などを手掛ける東急(東京)と同空港など道内7空港を運営する北海道エアポート(HAP、千歳市)の2社が共同実施。11日に設置した。
端末は東急と東京、神奈川のIT企業2社が開発。旅行形態や興味のあるジャンルなどの質問に答えることで函館の観光コンテンツを提案する「たび診断」や空港からの二次交通や空港施設を案内する「AIチャットボット」は日本語のほか、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語の4言語に対応。端末は東急が運営する東京・渋谷駅の観光案内所にも設置し、たび診断で得た旅行者の国・地域、函館への来訪回数など利用者のデータを収集し蓄積する。
また、端末では新千歳空港の観光案内所の多言語対応が可能なスタッフとテレビ電話ができ、困りごとへの対応や、より詳しい道内観光の情報を発信。2社の担当者は「DXによるエリアをまたいだローカルな情報発信でインバウンドの受け入れ環境の整備を進めたい」とし「収集したデータを基にインバウンドのニーズをつかみ、自治体などで広く活用できれば」としている。
同案内所の営業時間は午前8時~午後7時半ごろまで。
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