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函館新聞

経済回復で次代につなぐ 3本柱49項目の政策発表 市長選で工藤氏【函館】

政策について説明する工藤氏(11日午後6時すぎ)

 函館市長選(4月16日告示、23日投開票)に4選を目指し出馬する現職の工藤寿樹氏(73)は11日、山の手2の後援会事務所で政策を発表した。工藤氏は、コロナ禍でより行政には優しさが必要になるとし3本柱49項目の政策を説明。「経済を回復させ、市民の笑顔を取り戻し、次世代へバトンを渡すことが私の使命。すべての人に愛をこめて『やさしい市政・みんなの市政』を目指す」と決意表明した。

 工藤氏は3本柱について「日本一の健康・福祉都市、子育て支援先進都市を目指す」「コロナ禍を乗り越え、地域経済の再生に全力で取り組む」「快適で魅力ある美しいまちづくり『ガーデンシティ函館』の推進」を説明した。

 具体的には、学校給食費無償化の一歩として公費負担制度の導入、観光誘致では年間観光客600万人、インバウンド70万人、大型クルーズ船寄港70隻の実現、各漁協で天然コンブの再生事業の推進、津波浸水区域にある老朽化した南茅部病院の移転新築などを挙げた。

 その上で、人口減への対策について工藤氏は「子育てしながら若者が働ける産業の創出や誘致、子育て世帯への支援などが大切。人口減少を緩やかにする施策を進めたい」とした。大間原発建設の無期限凍結に向けた訴訟や、はこだてライナー存続への取り組みも継続するとした。

 主な政策は次の通り。

 「縄文世界遺産センター」の誘致と縄文遺跡群を活用した広域観光への取り組み▽地元企業の生産性向上のためデジタル技術活用やDX化を支援▽福祉拠点のさらなる機能拡充と体制強化▽ヤングケアラーの実態調査と支援▽2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティはこだて」の実現に向けて、各種施策の計画的推進▽市営住宅湯川団地内にある銭湯の維持存続、市内公衆浴場への経営支援の拡充。

 工藤氏は乙部町出身。早大卒業後、1973年に旧亀田市に採用され、函館市との合併後は財務部長、企画部長、助役・副市長を歴任。2011年に市長選に出馬し初当選。現在3期目。

■新人大泉氏は早い時期に公表へ

 新人で前函館市保健福祉部長の大泉潤氏(56)の後援会幹部は「昨年10月の出馬表明会見で明らかにした8つの柱を軸にしながら、具体的な政策の立案を進めている。できるだけ早い段階で公表する機会を設けたい」と話している。

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