道縦貫道、横断道全線開通を 最東(根室)最北(稚内)経済関係者が連携【根室】
【根室】本土両極地に位置する最東端と最北端の経済関係者が、北海道縦貫道と横断道の早期全線開通を目指してタッグを組むこととなった。根室市と稚内市は農林水産業と観光、ロシア問題と共通項が多い一方、地理的には北と東と対局にある。そうした``端、、にある両地が「住み続けられる地域でなければ北海道、日本の発展はない」との決意の下、中央に「地域の声」を届ける新たな形として連携することになった。
稚内商工会議所(中田伸也会頭)からの呼び掛けで実現した。11日に根室商工会館で開かれた「最東端(根室)・最北端(稚内)持続可能なまちづくりサミット」には、根室と稚内の商工会議所、両青年部、観光協会、道路を活用した地域活性化を推進しているシーニックバイウェイ運営団体の代表ら26人と、オブザーバーの釧路と稚内の開発建設部などから4人の計30人が出席した。
意見交換は非公開で行われたが、冒頭、稚内商工会議所の中田会頭は「最東端、最北端の『生産空間』に人が住み続けることの意味を改めて確認する機会としたい」、根商の山田康志会頭も「北海道を縦と横につなぐ道路が北海道開発計画に盛り込まれることを希望している」とあいさつした。
二極交流を終えた根商の野田敏専務は「1次産業主体の基幹産業、観光、人口規模、ロシアとの関係と共通項が多い離れた地域が連携することは珍しい。新たな地域間連携として『端っこ』の位置付けを確認したい」、稚商の土門伸一常務は「端っこは中央との距離があることで、どうしても不利益がある。新しい切り口で『地域の声』を届けたい」と意義を語った。
サミット参加の経済9団体は連名で、二極交流の成果として今月下旬に道開発局(札幌)を訪ね、現在策定中の第9期北海道総合開発計画に北海道縦貫道、横断道の早期全線開通実現を盛り込むよう、初の要望活動を行う予定だ。
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