北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

十勝毎日新聞

アイヌ舞踊 学びたい 広尾さんの元に本州から保育士続々【帯広】

 アイヌの古式舞踊を伝承する広尾正さん(75)=帯広市=の元に、昨年から本州の保育士たちの来訪が相次いでいる。いずれも「アイヌの舞踊や歌を広尾さんから学びたい」との思いが強い。保育士の指導時に併せて開かれる市民向け体験会も好評。広尾さんはアイヌ文化の奥深さを伝えつつ、一般の人にもその魅力を知ってもらう活動に取り組んでいる。

広尾さん(左)の指導に耳を傾ける大阪から来帯した保育士たち

 広尾さんは30年ほど前からアイヌ古謡を題材とした音楽劇「オキクルミと悪魔」を、群馬県を主とした関東圏や大阪府、沖縄県などで指導。各地の保育所で園児が劇を演じたり、アイヌの踊りや歌を楽しんでいる。

 コロナ禍で広尾さんと関係者が直接会う機会は減っていたが、昨年6月に群馬から、同8月には東京から広尾さんを慕う人たちが帯広を訪れて指導を受けている。

 7、8の両日には大阪の保育士10人が舞踊や歌を学んだ。約20年前から広尾さんと親交がある上野芝陽だまり保育園(堺市)の神谷亘保育士(48)は、6年ぶりの来帯で「学べば学ぶほど奥が深い」としみじみ。同園の山部聡保育士(41)も「子どもたちはアイヌ文化を知らなくても楽しんで踊る。自然を敬う思いを感じているのかもしれない」と話していた。

 広尾さんと交流がある帯広市内の柴田芳美さん(47)が市民向け体験会を企画。7日は11人が参加し、歌に合わせて豊作を喜ぶ舞踊や棒を使った踊りなどを体験した。市内の松村友香理さん(45)は「アイヌ文化に触れる貴重な機会になった」、長女(5)は「楽しかった」と笑顔を見せていた。

 広尾さんは「本州からわざわざ学びに来てくれることも、市民の方がアイヌ文化に興味を持ってくれることも、両方ありがたい」と喜び、「体が言うことを聞かないので踊りを披露することは難しいが、指導は続けたい」と意欲を語った。

関連記事

日高報知新聞

魅力のある食材を発信 2024食の祭典 びらとり和牛・トマトまつり【平取】

【平取】町内最大のイベント「2024食の祭典 びらとり和牛・トマトまつり」(実行委主催)は15日、午前10時から二風谷ファミリーランドで開かれる。町、JAびらとり、町商工会、平取建設協会、平取料飲...

日高報知新聞

道路で働く車の役割を学ぶ 浦河道路事務所で見学会

 道路を守る車の役割を知ってもらおうと、国土交通省北海道開発局室蘭開発建設部浦河道路事務所(河門前勝己所長)は10日、道路を守る車見学会を開催し、堺町小学校(櫻井亮校長)の3年生39人と教諭3人が...

釧路新聞

サーモン科学館 14日から秋イベント アトラクション多彩に【標津】

 【標津】標津サーモン科学館(町北1西6)で14~23日の10日間、多彩なアトラクションが楽しめる「秋こそ!標津サーモン科学館へ行こう」が開かれる。町特産の秋サケが水揚げされる時期に毎年実施してい...

釧路新聞

川湯公衆浴場改装 営業を再開 新名称は「湯吉」【弟子屈】

 【弟子屈】建物の老朽化や経営陣の高齢化で2022年10月に休業した「川湯公衆浴場」(町川湯温泉3)が12日、リニューアルして営業を再開した。釧路市で「なつかし館『蔵』」を運営する明吉左官店(...

釧路新聞

釧路外環状道路「道東道」に名称変更【釧路市】

 釧路開発建設部は12日、現在整備を進めている道東自動車道(通称・道東道)の阿寒インターチェンジ(IC)─釧路西ICの今年度開通に伴い、接続する「釧路外環状道路」の名称を道東道に変更すると発表した。...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス