地球科学、実験で紹介 こども遊学館で「ジオフェス」楽しむ【釧路】
地球科学などへの関心を高めてもらう「第11回ジオ・フェスティバルinKushiro」が8日、釧路市こども遊学館で開かれた。冬休み中の子供たちが、地質や科学、天文、防災などの実験や工作など多彩な企画を親子で楽しんだ。
同実行委員会(大会長・境智洋道教育大学教授)が主催し、釧路市内をはじめ道内の学校など21団体が実験屋台などのプログラムを用意した。「白糠の化石を掘り出そう」「津波の波と普通の波はどう違う?」「自然災害を再現しよう」「キラキラ鉱物標本を作ろう!」など約25ブースが並んだ。
午前と午後の2回行われたジオ・サイエンスショーには、Drナダレンジャーこと国立研究開発法人防災科学技術研究所の納口恭明博士が登場。地震による液状化現象や高層ビルが揺れる長周期地震動などを、ユニークな実験装置を使って子供にも分かりやすく紹介した。高層ビルに見立てたブロックの下敷きになった裏部陽菜ちゃん(5)は「勉強になったし、全部楽しかった」と声を弾ませた。
ジオ・講演会では、東北大学特任助教授の大久保智司氏が「地球冷却微生物を探せ」をテーマに、温暖化を止める役割を果たす微生物を探す全国プロジェクトを紹介。二酸化炭素の300倍温室効果のあるN2O(一酸化二窒素)の濃度を下げるため、全国のボランティアに呼び掛けて2022年12月から行っている市民科学プロジェクトで、大久保氏は「現在日本中から1188の微生物サンプルが集まってます」と語った。キットの送付から実験のやり方を丁寧に解説し「郵送料も含め全て無料で参加できるので、協力お願いします」とプロジェクトへの参加を呼び掛けていた。
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