厚岸町の二十歳のつどいで記念撮影に臨む出席者

　【厚岸】釧路、根室管内のトップを切り５日、厚岸町で二（は）十（た）歳（ち）のつどいが行われた。対象１０５人（男性４５人、女性６０人）のうち、町立真龍小学校体育館での式には６２人が出席。新たな門出に一層の飛躍を誓った。

　同町では、昨年４月の民法改正で成人年齢が１８歳に引き下げられたが、従来通り２０歳を対象とし、名称を「成人式」から変更して実施。今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、保護者らの参列を制限した。

　式では森脇智亮実行委員長が「２０歳を迎えた今、皆さんは社会をつくり、そして支える立場となった。今まで以上に責任と分別が問われるということを胸に刻んでほしい」と式辞。若狭靖町長は「どこにいても厚岸町を思う熱い情熱とあふれるエネルギーを、厚岸のまちづくりに生かしてくれることを期待している」と祝辞を寄せた。出席者を代表し、三浦和馬さんが町民憲章を朗読。加賀谷竜希さんと毛利優希乃さんが「明るく住みよい地域社会の創造に寄与するとともに、郷土の発展に尽くしていく」と誓いの言葉を述べ、平原愛奈さんが厚岸署の渡部雅彦署長に交通安全を宣言した。

　釧路短期大学幼児教育学科に通い、４月から保育士となる四戸岸さくらさんは「大人の仲間入りをするということを実感し、身が引き締まる思い。子供たちに優しく接して、好かれる保育士になりたい」。釧路市内の飲食店に勤務する宮舘加姫さんは「しっかりとした目標を早く見つけて、それに向かって努力していきたい」と決意を新たにした。

　釧路管内の二十歳のつどいは厚岸以外の７市町村が８日。根室管内は根室市が同日、それ以外の４町は７日に予定している。