久保会頭（右）の発声で祝杯をあげる出席者

　２０２３年函館市年賀会（市、市議会、函館商工会議所主催）が４日、函館国際ホテルで開かれた。函館の政財界から５４５人が参加。コロナ禍で低迷する経済状況からの脱却を願うとともに、地域の発展へ尽力することを誓った。

　新型コロナウイルス感染防止のため２１、２２年が中止となり、３年ぶりの開催。獅子舞の演舞による華やかな幕開けに続き登場した工藤寿樹市長は、「昨年は観光客数の回復傾向の兆しが見えた。今年は航空機やクルーズ船などによる海外からのインバウンド需要にも期待したい」とした。

　また、経済面では「企業の生産性向上のためＩＴやＤＸの普及に力を注ぐとともに、函館がテレワークやワーケーションに適した場所であることをＰＲし、首都圏からの企業誘致につなげていきたい」と語った。

　久保俊幸函館商工会議所会頭は「コロナ禍以前と比較すると、函館の人口は１万人以上減少している。企業のＤＸ化を推進するとともに、人と人との思いやりを大切にすることをキーワードに、地域に元気を取り戻していきたい」と訴え、祝杯を上げた。

　感染予防対策のため、これまで行っていた祝宴後の会食は行わず、参加者には持ち帰り用の弁当が渡された。