正月三が日、初詣客増 観光・スポーツ施設は悪天候で横ばい【函館】
新型コロナウイルス禍で迎えた3度目の新年。今年の三が日の道南は、神社に多くの参拝客が訪れた一方、観光施設やスポーツ施設は天候不良により、来場者数が昨年とほぼ同数またはわずかに減少した。
函館八幡宮(函館市谷地頭町)には1~3日に約5万人(前年同時期比約5000人増)が参拝。今年はツアーや個人の旅行客が訪れたことで人数が増えたが、コロナ禍もあって混雑する三が日を避ける「分散参拝」の傾向が今年もみられるという。湯倉神社(湯川町2)には約2万人が訪れ、昨年よりわずかに増加した。亀田八幡宮(八幡町)は参拝客をカウントしていないが、「昨年と同程度では」とみる。
五稜郭タワーでは恒例の初日の出営業を3年連続で中止。1~3日の来場者数は計4836人と、前年の4993人よりわずかに減ったが、「台湾やシンガポール、タイなどアジア圏からの旅行客が増えた」(同社)とする。一日平均約300人が訪れたといい、コロナ禍前に戻る兆しをみせている。函館山ロープウェイは三が日で延べ8041人が利用。今年は3日間とも運休なく営業したが、「(雪で)視界不良となる時間帯が多かった」(同社)とし、利用客は前年比69人増にとどまった。
スキー場の函館七飯スノーパーク(七飯町東大沼)は三が日で計2488人が来場し、前年から約130人増加した。最も多かったのは2日の950人。ただ、ゲレンデの積雪量は山頂60センチ、山麓30センチほどで推移。「雪質はパウダースノーで良いが(積雪)量が増えていかない」(同スキー場)とする。また、2日から今年の営業を始めた函館市民スケート場(金堀町)は、2日が765人、3日が546人、計1311人が来場。前年より341人少なかった。
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