大晦日から元旦にかけての深夜、一年を振り返り、新年を迎える除夜の鐘が町内の寺院から響いた。旭町12の乗誓寺では、地域住民や家族連れなどの参拝客が訪れ１０８回の梵鐘を鳴らした。

　多くのお寺で行われる１年を振り返り感謝の気持ちを表す除夜の鐘は、大晦日から新年を迎える法要行事の一つ。それぞれの宗派によって諸説あり、１年間を意味する数や四苦八苦を意味する数という説もあるが、人間にある１０８つの煩悩を鐘の音で断つためというのが通説となっている。

　乗誓寺では、大晦日の午後11時45分頃から鐘を撞き始め、訪れた家族連れなどが一年を振り返りながら新たな年が良い年になるよう願いを込めて除夜の鐘を撞いた。

　副住職の背山誓正さんは「何かと新しいことに目が向きがちな日々を送ってしまうが、除夜の鐘を撞いて一年を反省し感謝の気持ちを持って、新しい年を迎えてほしい」と話していた。

除夜の鐘を撞く参拝客