釧路市中央図書館は、お正月にちなんだ恒例の「福引」を４日、４階ロビーを会場に開催。年始早々、本やＣＤを借りに訪れた家族連れなど市民でにぎわい、用意した１８３本のくじが予定より早い午前中でなくなる人気ぶりとなった。同図書館などは同日から、大人、子供向けのさまざまなテーマに沿って３冊の本を入れた「福ＢＯＯＫ」の貸し出しも行っている。

　福引は本や雑誌、ＣＤなど資料を３点借りるごとに１回挑戦することができる。貸し出しは１人１日で最大、本１０点とＣＤ５点の計１５点であるため、最大５回のくじを引くことができる。賞品は、図書館が購入している多くの雑誌などの付録を中心に、今年は絵本や縫いぐるみ、ノート、小物入れなどさまざまな１５０点以上を並べた。「当たり」を引くと、賞品の中から１点を選べることができる。

　くじは１８３枚を用意し、うち３０枚が残念賞だが、引いた人には折り紙で作った回る駒と跳ねるカエルのどちらかをプレゼントした。この日は早くから親子連れを中心に市民らが訪れ、それぞれ個性的な賞品に「目移りする」との声も聞かれた。また、１人で最大５回のくじを引いたり、多くの図書を借りた家族もいて、７２人の参加で福引は終了。コロナ禍による休館や悪天候のため４０人の参加にとどまった昨年を上回った。

　また、こちらも恒例の「福ＢＯＯＫ」は、スタッフが考えたテーマに沿った３冊の本がセットになっており、いつもは手に取ることのない本と巡り会えるチャンスと好評だ。一般書の５階は２７セット、児童書の４階は２１セットを貸し出しており、西部、東部、中部図書館でも行っている（なくなり次第終了）。

何にしようかな」―。賞品を品定めする家族連れ