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タクシー・ハイヤー運賃負担軽減へ 七飯町 高齢者の移動手段支援 実証実験2月から【七飯】

 【七飯】町は今年度、70歳以上で運転免許がない人の移動手段支援事業の導入に向けた実証実験に乗り出す。利用券の交付を受けた人がタクシーまたはハイヤーを利用した場合、一回につき一枚(500円)が使用可能で、運賃負担の軽減を図る。実証実験の結果を基に本格導入について検討する。

 町が策定した「町地域公共交通計画」(2022年10月~27年10月の5カ年)の一環。計画には「公共交通が主な移動手段となっている高齢者を対象とした運賃負担軽減策の検討」と盛り込んでいる。

 対象は、町内在住の70歳以上(23年4月1日までに70歳となる人を含む)で、自動車の運転免許を持っていない人。対象エリアは、発着とも町内外問わず利用できる。申請に基づき、500円分の利用券が32枚つづりの冊子(1万6000円分)を交付。一回の乗車で、一人一枚のみ使用でき、一人で一度に複数枚は使えない。例えば、タクシーまたはハイヤー利用料金が2000円の場合、一人で乗ると500円の割り引き、4人で乗ると2000円の割り引きで利用者負担はゼロになる。家族や知人など利用券の交付を受けていない人の使用や、他者への譲渡はできない。町は対象者を約3300人と推計し、5280万円を予算措置した。

 利用券が使えるタクシー、ハイヤー事業者は、町内に本社がある5社、福祉限定3社。

 16日以降に町から対象者に申請書を送る。3月31日までに申請書を返送し、町が申請に基づき利用券の冊子を郵送する仕組み。利用期間は2月1日~5月31日とする。

 町は、広報紙「広報ななえ」1月号で、制度に関し周知した。町政策推進課の横山央係長は「結果を基に、本格導入するのか、別の手段を検討するのか判断したい。今後の少子高齢化の進展を見据え、町民全体の移動の利便性向上を目指す」としている。

 問い合わせは、同課(0138・65・5792)へ。

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