バランスの良い食事【浦河】
浦河第二中学校(佐藤恵美校長)は23日、全校生徒27人を対象に食育講話を実施した。生徒たちが自分自身の食生活について見直しながら、バランスの良い食事の大切さについて学んだ。
同校では、食育として、各教科と関連した取り組みや給食の時間での指導を進めているが、教員からは、生徒たちの給食での偏食や残食が目立つといった声も上がっていた。こうした状況を受け、生徒たちに食事の重要性について理解させるとともに、健康的な食生活へ向けた意識高揚を図ろうと、外部講師による食育講話を実施した。
講話は、乳製品や菓子、食品などの製造販売を営む明治(本社、東京都)から食育セミナー出前授業を担当する中村仁美さんを講師に、オンラインで行われた。
中村さんは、朝ごはんの役割や食事と栄養バランスについて説明しながら「みなさんは、今は家庭で食事が用意されていたり、給食を食べることができますが、いつかは自分で食事を用意しなくてはいけません」と呼び掛け、足りない栄養素を果物や乳製品など、生徒たちが自分で気軽に用意できる食品から補食することを提案した。
まだ、成長期に必要なカルシウムやたんぱく質などの栄養素についても解説。体をつくる栄養を積極的に食事から摂取することを勧め「しっかりとエネルギーを補給して脳や体を動かして」と伝えた。
このあと、生徒たち全員にカップ入りのヨーグルトを配布。中村さんが、忙しい朝でも、スプーンも食器も使わずに簡単に食べられる方法として、カップを振って中身のヨーグルトを液状化させ〝飲むヨーグルト〟としての食べ方を紹介し、生徒たち全員でヨーグルトを振って試飲した。
講師へのお礼の言葉で生徒会長の遠藤大騎(ひろのり)君は「今日の学習で、自分に足りない栄養があることがよくわかった。ありがとうございました」と謝辞を述べた。
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