目当ての福袋を求める客で盛況した丸井今井函館店

婦人服などを自由に組み合わせる福袋が人気だったテーオーデパート

　函館市内のデパートでは２日、新春の初売りが行われた。３年ぶりに全国で新型コロナウイルスの行動制限がない正月を迎え、各店は福袋などを目当てにした客でにぎわう様子が見られた。

　〇…丸井今井函館店（本町）は食品や雑貨、衣料品など約２００種類、数量限定で約４５００点の福袋を用意し、午前９時の開店前から約７００人が列を作って混雑した。 　このうち、エプロンや調理器具などの福袋を販売した７階催事場では、開店とともに続々と客が訪れ品定め。早々に売り切れる商品もあり盛況だった。 　営業統括部の山田睦さんによると、開店前に並んだ客は昨年（約１０００人）に比べると少なく「コロナの影響で混雑を避け来店した人も多かったのではないか」とし「コロナ前には及ばないものの、にぎわいは戻ってきており、良い一年のスタートが切れた」と話していた。

　〇…テーオーデパート（梁川町）では市民約１００人がオープン１時間前から並び、１０時の開店を待った。 　今年の初売りではブランド品や婦人服などを自由に組み合わせ、中身を選べる福袋が人気。各フロアは多くの客でにぎわい、営業計画グループの門脇実主事は「市内のコロナ感染も多く、来店に影響するかと心配したが、昨年以上のにぎわい。正月らしい光景が戻ってきた」と目を細めた。

　また、同店の買い物券など景品が当たる福引きもあり、来店客が運試し。見事５０００円分の買い物券（２等）を引き当てた函館千代田小２年の小林奏介君（７）は「初詣のおみくじも大吉だった。まさか当たるとは思わずうれしい」と笑顔。母の浩子さん（３９）は「早速、券を使っていろいろ買って帰ります」と話していた。