参拝客が見守る中、階段を駆け上がる北海道和種馬３頭（２日正午ごろ）

　函館市谷地頭町の函館八幡宮（川見順春宮司）で２日、社殿へ続く石段を北海道和種馬（ドサンコ）が駆け上がる「騎馬参拝」が行われた。初詣の参拝客らが見守るなか、３頭が１３４段をひづめの音を響かせ勇壮に駆け上がった。

　騎馬参拝は、同市東山の「函館どさんこファーム」（池田賢治代表）が、乗馬で自然散策などをする「ホーストレッキング」の安全祈願や、北海道開拓に活躍したドサンコの歴史、文化を知ってもらおうと１９９９年から実施。騎乗者は武者装束に烏帽子（えぼし）姿で馬にまたがり、拝殿前で神職からおはらいを受け、この１年の無事を祈願した。

　池田茂会長（６９）は、「今年は、安全祈願のほかに、ロシアのウクライナ侵攻が早く終るよう祈願した。また石段でドサンコがふんをしたことから、運に恵まれた良い年になれば」と話した。

　家族と初詣に訪れた八雲熊石小学校１年生の田中朝陽さん（６）は「（ひづめの）音が格好いい。寒かったけど待っていて良かった」と笑顔で話した。