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函館新聞

北大ガゴメで新商品「とろみ醤油」「石鹸」 マリンイノベ社【函館】

しょうゆ(左)とせっけんを手にする安藤さん

 海藻の分析・製品化を手掛ける北海道マリンイノベーション(函館市弁天町、布村ひろみ社長)は23日、北大ガゴメを使った新商品を2種類発売した。「とろみ醤油(しょうゆ)」「石鹸(せっけん)」で、健康成分のフコイダンを含む。ガゴメコンブの知名度拡大と漁師の収入増を後押しする。

 ガゴメは通常、大きくなるには2年掛かるとされ、北大大学院水産科学研究は独自の栽培技術を開発し、養殖期間を3分の1に短縮。生産量が増え、安定供給できるようになった。北大ガゴメは北大の登録商標。

 北大ガゴメを活用し、これまで「北大石鹸」「細切り昆布」「プレミアム粉末」を商品化しており、マリンイノベ社が商品の充実に力を入れている。

 とろみ醤油は、甘みがある九州のしょうゆをベースに、ガゴメのとろみを加えることで刺し身や豆腐などの食品と絡みやすくした。幅1センチ×長さ5センチの北大ガゴメが1本あたり5本入っており、とろみが出る。取締役の布村重樹さんは「厚切りの豚肉をフライパンで焼き、とろみしょうゆをかけると、手軽に豚丼ができる」とPRする。製造は服部醸造(八雲町)が担い、1年掛かりで完成。常温で1年保存可能。

 従来のせっけんは、フコイダンを抽出・精製して配合。手間とコストが掛かるため、簡単で安価な方法を検討したところ、ガゴメの粉末を使うと保湿力に問題がないことを確認。オリーブオイルを100%使った肌に優しいせっけんで、従来の他社製品が粉末を2%使っているのに対し、新商品は7・5%使う。マリンイノベ社の自社製造で、3カ月掛けて開発。コンブの粉末の色がくっきり出ている。製造に携わった安藤智之さん(30)は「手軽な価格帯で販売できる。泡持ちも良く、ぜひ使ってほしい」と話す。

 布村重樹さんは「細切り昆布とプレミアム粉末は今夏以降、好調に売れており、ウイズコロナの時代に免疫力を高めるとされるガゴメが見直されている。ガゴメの良さを広め、契約栽培している漁師の収入増につなげたい」と力を込める。

 とろみ醤油は300ミリリットル入り842円、石鹸は65グラム990円。JR函館駅前の複合商業施設「キラリス函館」1階の道産品アンテナショップ「えぞりす」、函館空港で扱っている。  問い合わせはマリンイノベ社(0138・84・8240)へ。

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