北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

苫小牧民報

川崎の女児に心臓移植を 苫小牧・古田さんが道支部発足

重い心臓病を患う川崎市の五十嵐好乃(この)さん(11)=同市立御幸小5年=の心臓移植手術に必要な資金を集めるため、苫小牧市明野元町の主婦古田幸世さん(48)が今月、友人と「このちゃんを救う会 北海道支部」を発足させた。古田さんは好乃さんの母、瑞美さんと中学時代のクラスメートで「友だちのために何か力になれれば」と動きだした。今後、市内を中心に広く寄付を呼び掛けていく考えだ。

募金への協力を呼び掛ける古田さん

 好乃さんはダンススクールに通うなど元気いっぱいに生活していたが、2020年6月からせきや微熱が出る風邪のような症状が治まらず、21年5月に拡張型心筋症と診断された。国立成育医療研究センター(東京)で補助人工心臓装着術を受けるも、病状は改善せず、両親は「家に帰りたい」という娘の願いをかなえるため、米国での渡航移植を決断した。

 しかし、円安の影響もあって手術費や現地滞在費などを合わせた費用は、一般家庭では到底賄えない5億4000万円と試算され、多くの人たちの支援が不可欠―と、11月に川崎市で「救う会」が立ち上がった。

 瑞美さんと古田さんは共に旭川市出身で、同じ中学校を卒業。その後、交流はなかったが旧友が助けを求めていることを知った同窓生たちで「救う会」の北海道支部を立ち上げた。支部長は同市の友人、副支部長は古田さんが務めることになった。

 高校2年生の古田さんの長男もかつて1年間ほど脳の病気で歩けなくなった経験があり、「決して人ごとではないと思い、いてもたってもいられなかった」と話す。まずは好乃さんについて知ってもらえるよう市内でのポスター掲示やチラシの配布から始め、募金箱を置いてくれる協力店舗なども募集する考えだ。

 支援の輪は道内をはじめ全国各地に広がりを見せており、好乃さんの父、好秀さんは「娘が生き、願いをかなえるには、この道(渡航移植)しかなかった。たくさんの皆さんのご支援で希望を与えていただけて感謝しかない」と語る。

 「救う会」に関する情報はホームページで公開中。アドレスはhttps://konochan-sukuukai.com/

 ポスター掲示や募金などの協力に関する問い合わせは古田さん 電子メールsacchiy-716-part2@docomo.ne.jp

関連記事

函館新聞

函館高等支援小林さん 全国アビリンピック写真撮影部門で金賞【函館】

 第42回全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構主催)写真撮影部門に全道代表として出場した、函館高等支援学校3年の小林梨乃さん(17)が金賞(優勝...

函館新聞

函館初のウイスキー蒸留所始動【函館】

 函館市元町の蒸留酒販売会社「ビハインド・ザ・カスク」(澤田凌代表)による、函館初となるウイスキー蒸留所「ディ・トリッパー蒸留所」が今月下旬から稼働を開始した。来年1月から製造を本格化させ、同年...

日高報知新聞

企業や団体の仕事へ理解深める 高校生120人参加 地元産業・企業魅力発見フェ..

【新ひだか】高校生や一般求職者を対象に地元の産業・企業を知ってもっと地元を好きになってもらうためのイベント「地元産業・企業魅力発見フェア」が28日、町公民館をメイン会場に開かれ、静内農業高校や浦...

日高報知新聞

一年間の学びや成果を発表 荻伏小5年生 田んぼの学校「収穫祭」【浦河】

 浦河町立荻伏小(櫻井亮校長)の5年生12人が今年度取り組んできた米作り体験学習「田んぼの学校」の成果発表などを行う「収穫祭」が22日、同校多目的ホールで開かれた。保護者をはじめ、児童の活動を支え...

釧路新聞

技能実習生ウィンさん、自動車整備士3級合格【中標津】

 【中標津】町内の自動車整備業「カードックS・P」で働くミャンマーからの技能実習生ウィン・ミン・タンさん(30)が、国家資格の自動車整備士3級シャシに合格した。検定試験を行う釧路地方自動車整備振興...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス