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釧路新聞

鉄道旅、愛好家ら満喫 沿線の歴史に触れる【釧路】

特製のヘッドマークを取り付けた「くしろ号」(白糠駅)

道内では見られなくなった「車内販売」が再現された

 鉄道愛好家などでつくる釧路臨港鉄道の会(星匠代表)は27日、JR北海道の気動車1両を貸し切り、団体専用臨時列車「くしろ号」を運行した。釧路を中心に道内外の会員47人が乗車。釧路駅を起点に釧路管内の東西を走る、約8時間40分にわたる列車旅を楽しんだ。

 今回のツアーは、鉄道の楽しみ方を改めて体現することが狙い。くしろ号は音別―釧路―厚岸と、通常ダイヤでは設定されていない根室線と花咲線を直通する珍しい運行形態となった。車両は釧路運輸車両所のキハ54を使用し、特製のヘッドマークやサボ(行先標)が取り付けられた。

 この日は午前8時40分に釧路駅を出発。大楽毛付近では釧路高専鉄道同好会の学生が、阿寒川河川敷に残る戦時中のトーチカ(小型防御陣地)など、沿線の風景や停車駅についてアナウンスした。また、元車内販売員がお菓子や飲み物などをワゴンに乗せて各席を回って提供するという、道内ではサービスを終了した「車内販売」を再現する粋な演出もあった。

 白糠―音別間では、1931年に閉鎖された旧波若(なみわっか)信号場付近に数十秒停車し、参加者に停車訪問証明書を手渡した。音別駅前の「ルート38音別館おんぽーと」では鉄道資料交換会などが行われた。音別から厚岸へ向かい、厚岸町海事記念館では、廃止・開通50年を迎えた厚岸フェリーと厚岸大橋、昨年廃止された糸魚沢駅について解説を受けた。午後5時15分ごろ釧路駅に戻り、解散した。

 参加者は、信号場で列車がすれ違うときに運転席付近にかぶりついて写真を撮ったり、特製弁当を味わったりと最後まで旅を満喫。川崎市から参加した文筆家の蜂谷あす美さんは「戦前に廃止された信号場に停車したり、廃線についても案内されたりと、都会の鉄道では体験できないことばかりで面白い」と笑顔で話していた。

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