東京に「白老食堂」開店 観光大使のシェフ栗原さん 特産品を提供
白老町観光大使のシェフ栗原靖武さん(46)=千葉県在住=が、東京都港区西新橋に白老の特産品を使った料理を提供する「白老食堂」をオープンした。昼は定食、夜は居酒屋として料理を提供している。栗原さんは「都内のお客さまに白老へ興味を持ってもらえるきっかけになれば」と力を込める。
白老食堂のオープンは10月31日。2人掛けのテーブル7台を備え、昼は白老の食材を使った日替わりランチ「白老定食」(1100円)などを販売。夜は定食以外に、虎杖浜産とアラスカ産のたらこ食べ比べ(770円)、希少珍味カジカいくら(660円)、白老産しいたけ焼き(550円)など旬の町産品を中心としたおつまみを提供している。
店の内装は、恵庭市の宮大工村上智彦さん(44)が手掛け、新巻きザケの木箱を活用して仕上げた。西新橋はオフィス街とあって、昼夜とも多くの会社員らが来店。出張で東京を訪れた道内の会社員や観光客も「白老」の店名に引かれて訪れるといい、栗原さんは「想定していなかった客層も店に足を運んでくれ、連日盛況」と話す。
栗原さんは、都内のパエリア専門店のオーナーシェフで、2014年に日本パエリア協会を設立し、事務局長を務める。15年に白老町大町の飲食店「グランマ」代表の林啓介さん(41)と知り合い、20年に町の商品開発事業の一環で「しらおいパエリア」を監修。21年以降、頻繁に来町し、ポロトミンタラフェスで大鍋を使った「しらおいパエリア」を無償で振る舞うなど、イベント盛り上げに一役買った。今年6月から町観光大使も務めている。
栗原さんと親交が深い林さんは「地域との懸け橋として自分も応援していきたい。町民の皆さんも応援して」とPR。町産業経済課の担当者も「白老自慢の産品を使った料理の味を知ってもらい、今後の交流人口増のきっかけになれば」と期待を込める。
午前10~11時はテークアウトのみ、午前11時~午後2時半はランチとテークアウト、午後5時半~10時はディナーを提供。土日曜日は定休。問い合わせは白老食堂 携帯電話080(9426)6917。
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